開場・開演・終演の境目 | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

演奏会の開場時間時計になってホールを開けてから、終演後最後のお客様がお帰りになってホールの入口を閉めるまでドア、ずっと「開場中」だとは思うのですが、仕事の上では「開場中」といえば、ホールをオープンしてから、開演(演奏が始まるヴァイオリン)までのことを指して言います。


ちなみに


開場・・・ホールのオープン

 ↓開場中

開演・・・演奏の開始

 ↓前半の開演中

休憩

 ↓休憩中

(再び)開演

 ↓後半の開演中

終演・・・客席の電気がつく時(コンサートの終わり)
 ↓

終演後・・・終演より後の時間~ホールが閉められるまで


という風に区別して呼びます。


オーケストラによって、それぞれの開演前のパターンがあります音譜

同じオーケストラでもその時によって違うこともあるかとは思いますが、意識してみると、だいたいお決まりのスタイルがあるようです。


①チューニング・②ソリスト登場③指揮者登場④客席の電気が消える

この順序は絶対に決まった約束はありませんので、各々違います。

○○響は④→①→②→③。△△響は①→③→②→④ など。

演奏会によく行かれる方は、オケごとに意識して見ていてくださいますと、なるほどと思われることでしょうひらめき電球




開演ギリギリに遅れて行っても、指揮者が台に乗るまで指揮棒は、自分の座席にまで辿りつけるかどうかは別にして、とりあえず中にいれてもらえることがほとんどです椅子

このギリギリ遅れて来られるお客様をいかに、できるだけベストな状態で中で聴いていただくか・・・が、フロアーを担当する人にとっては仕事の一番の山場富士山かもしれません。秒単位での判断秒が必要になってきます。 


ですが、どこまでぎりぎりに入っていただくのか、それは立ち見かどうかなどは、やっぱり事前にオーケストラや主催者などと話し合われています。それに従っての判断となります。


お客様も、慌てて走って来られる方走る人が多いですが、転倒したりすると危険ですので、落ち着いてレセプショニストの案内に従ってくださいね。そして、「チケットを拝見させてください」と言われたら、たとえお客様ご自身でお座席を把握されていても、ご案内のために確認が必要な場合ですのでご協力をお願いしますラブラブ