ゴルフの石川遼さんが、あの猛チャージをかけた記録を出した後に、テレビで語っているのを見ました。
「ゾーンかなと思ったんですけど…。」って。
私はそういう状態は聞いたことがありましたが、それがゾーンという言葉なのは知りませんでした。多くの著名なスポーツ選手が経験があるそうです。何かの記録を出した時のインタビューで、
ゴルフでは、ホールが大きく見えた
野球では(打つ時に)ボールが大きく見えた
水泳では水上に光のラインが見えた
などなど。
私はこの話を聞いて、ゾーンは音楽にもある!と思いました。
よく、ショパンが降ってくるなんていう言い方を聞きますし、お馴染みの「のだめカンタービレ」で、千秋が指揮者コンクールで振る場面なんかもまさにそんな感じではないかと思います。千秋とライバルのどちらも、それぞれに、紡ぎだす音楽から花びらや白い羽・黒い羽根などがきらびやかに、ある演奏者に「見える」シーンです。指揮棒はさながら魔法の杖のような感じですね。
これは多分、実際に演奏する人自身のゾーンとして、幽体離脱のような体験をしたりなど、よく聞く話です。佐渡裕さんもそんなことを語っていらっやいました。
同じように、聴き手にもゾーンがあるのではないでしょうか
私は松浦健さんのショパン、二つのノクターンで、鍵盤上で光が舞うイメージを得たことがあります。笑われそうですが、のだめの漫画のように、私に言わせると「見えた」のです。少なくとも自分ではそう信じています
また、「曲のイメージと被っただけでしょう」と言われそうですが、リストの「泣き、歎き、憂い、恐れ」による変奏曲でも、ピアノの弦から放たれる音が光として「見えた」と言い張ります。ラストはフランダースの犬のラストシーンのように(笑)
そして多分…そのような素晴らしい演奏の時はきっと、演奏者と聴き手が同時にゾーンを体験しているのではないかと、書きながらふと思いました
また、弾き手・聴き手、人それぞれのクラシック・ゾーン体験を聞かせてください
盛り上がりそうです