買った翌日に全巻一気読みをした。
わたしが佐藤秀峰の漫画を読んだのは、ブラックジャックによろしくを数年前に読んだ時である。そのときも雷に打たれた思いだった。後に電子書籍販売サイト、ブックライブや漫画ＯＮＷＥＢなどで、この本が全巻無料配信したときに再び読み直しました。
あまりに有名すぎる漫画家なので大半の人が知っていると思いますが、佐藤秀峰は緻密な取材を行いリアルでかつ人間味溢れる漫画を描く作者で、医療の現場を題材にしたブラックジャックによろしくや海上保安庁の潜水士を主人公とした海猿などで有名な漫画家です。
読んでみると佐藤秀峰のストーリーテラーとしての能力の高さに舌を巻きます。
とにかくドラマティックで心を揺さぶるストーリーなのです。
全十二巻の長編を苦もなく一気読みさせてくれました。
作画もすばらしく緻密に書き込まれた背景は物語にリアルな質感と臨場感を与えています。
人物描写も緻密でキャラクターが生き生きとしています。
佐藤秀峰は漫画のすばらしさをとくと味あわせてくれる漫画家ですね。
わたしなんかでは佐藤秀峰のような作品はとても作れませんが、その取材の緻密さは見習いたい要素だと思っています。
書く題材についてしっかり勉強して、中身の濃い作品を作るよう心がけたいです。
わたしは素晴らしい作品に出会うと、自分の能力のなさを思い知らされて打ちのめされる反面、ものすごく勇気ももらうんですね。
ああ、物語創作ってやっぱり素晴らしい、私もいつかこんな作品を書けるようになってみたいって、思うんですよね。
まあ私はしがないポルノ作家ですが、作家としてしっかりとしたポルノ作家になりたいと常に思っています。
小説執筆前にいい活力をもらいました。
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