ゼータさんは続けた
「アヤさん あなたは知っていてくれましたか?」
「我々 工作班や、あなたを支える人たちの気持ちを・・・」
「町をはいずりまわり、ごみ箱に顔をつっこみ 情報をかき集め 命ギリギリまでかけて
侵入し、あなたがた花型のスプリガンが、最高の仕事を遂行できるよう、お膳立てする」
「あらゆる方面に手を回し、圧力をかけ、あなたたちが暴れた後始末ををする」
ゼータさんは、帽子のつばをひき、その目を隠す
「しかし・・・その名が輝くのは、あなたがた実戦部隊だけだ」
「世に轟くのは、スプリガンという名前だけだ・・・」
「私は、それでも、自分の仕事に誇りをもっていた」
「だが・・・・私は、それでいいとおもって、そこに安住してしまっていた」
「自分の限界を自分で、決めつけていた」
「ゆるせなかった・・・・」
「アヤさん・・・闘ってもらいますよ 私と・・・」
ゼータさんの言葉に呼応して、ヒーロー達は、いっせいにゼータさんの前にフォーメーションを組み、構えた
ボクチンたちは、誰一人 アヤさんに声をかけることができなかった
アヤさんは、だれにも顔を見られないように、ゆっくりとボクチンたちの前にでると
そのまま
「いってきます」と声だけ明るく、背中は震わせながら歩き出した
「アヤさ・・・・」
なんさんが声をかけたが
それをさえぎるように、アヤさんは背負っていた二本の刀をズラリと引き抜いた
それを合図にするように、ゼータさんのヒーロー軍団はアヤさんにむけて襲いかかった
「オオオオオオオッーーーーー!!」
とつぜん!!
アヤさんが、強烈な殺気をともなう雄たけびをあげ
両手に巨大なブレードを携え 飛んだ!!
ゼータさんは つぶやく
「超振動オリハルコンブレード」
「その刃は巨大な岩石をバターのように切りさく・・・」
「スプリガンのトップエージェント」
「コードネーム・・・・」
「修羅雪姫!!」
「いざっ!!」
つづく