自作小説 「機械」 結その7 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

部長は、ハンカチで目元をぬぐうと話を続ける


「最初、自分で行くんじゃなく、ドクロさんにニジさんに会いにいってもらった理由は、まだほかにある」

「僕は、彼らの手におちるような危険をおかすことはできない」




えええ!そんな危険なとこへボクチンをいかせておいて!?

自分が危ない目にあわないようにとか!?

「ちょっ!」



「ちがうドクロッチ そうじゃないから、話ききな」

ボクチンが部長にかみつこうとするのを、なんちゃんが制した



「ごめんよドクロさん・・・でもね」

「ドクロさんなら、ぼくらの中でただひとり、帰ってこれる人だと思ったから・・・」

部長は、なんとか言葉をひねり出している というかんじで苦しそうだった



「それに、ぼくには彼らを治す手段をもっているから・・・」

「責任があるから・・・」




彼らって・・・




部長はキノコ人間のまえに立つと、手をかざしていった

「この人たちは『機械』によって強烈な感情をぶつけられ、脳の中のパンドラの箱がひらいてしまっている」

「だから、反応した感情をさぐりあてて、もう一度強くぶつけてあげれば、元にもどすことができるかもしれないんだ」

そういうと、部長のかざした腕が蜃気楼のように、ぶるぶるとブレたかとおもうと

そこから部長の背後に人影があらわれた




「な!なんですかこれは!!」

ボクチンは、驚きのあまり叫び声をあげた




「本来、スタンドはスタンドを持つ「スタンド使い」にしか見えないものなんだけど」

「僕のは例外なんだ」

「僕のスタンドは、能力をうけた人にだけ見せることができ・・・」




部長の言葉をさえぎって、そいつがしゃべった

「チュミミ~~~~ン!ご主人様の命令でオメーの顔に、なんどもなんども色ぬってやったからヨー!」

「オメーにゃ、スタンドの才能は、ねーけど、おれっちのハンサム顔が見えるようにしてやってるのヨー!」

「わかったら、アホづらさげて、黙って見てなーーー!」





な、なんなんだ!こいつは!?





なんさんとたまねぎさんが顔を見合せて「ぷっ!」と笑いをこらえた





「ごめんよ、ドクロさん僕のスタンドは、口がわるくて・・・」

部長はあたまをさげて

「これが、ぼくの能力『ペイントブラック』っていうんだ」





ボクチンは、あまりの驚きに あいた口がふさがらなかった





そんなボクチンをしりめに

そのスタンド ペイントブラックはキノコ人間にむけて腕をかざすと

同時に、部長が「むんっ!」とうなった





その瞬間






「シャアアアアアアア!!」

ペイントブラックは雄たけびをあげると、猛烈な勢いで、もうメチャクチャに腕をふりまわしはじめた




ボクチンにも見える




ふりまわした指の先から、さまざまな色がわきおこり

キノコ人間の脳に向けて、しみこんでいくのが見えた






「ウウウーっ!」

キノコ人間が何かに反応して、うなり声をあげる






「とらえた!この感情だ!!」



部長は、まるで歌舞伎役者のように独特のポーズでミエをきり、叫んだ



「ペイント イット ブラック!!(黒く塗れ)」


どうも、ドクロ家DEATH!

作画協力 カナリアさん




「ウバッシャアアアアアアア~!!」






部長のスタンドは、よだれを垂らすほどの雄たけびをあげ


目で追えないほどのスピードで、キノコ人間に向かって色を放った




つづく