「DIO・・・だって はは・・・は」
部長の話の中にでてきた、名前をきいてボクチンは、おもわず笑ってしまった
そして目がしらが熱くなるのを感じた
周りの人がみたら、異様にみえただろう
ボクチンは笑いながら涙を流していたらしい
DIO・・・が実在するなら・・・
ボクチンは、ある人物を思い出していた
その人は・・・
襲い来る醜悪なゾンビ軍団から、人々を守り 己の身を捨てて、残虐非道の吸血鬼に立ち向かった
人間の美しさとは勇気の賛歌
勇気とはなにかを
ボクチンは父からでなく、彼から教わった

そう 親愛なる ジョナサン ジョースターである
少年ジャンプ から発刊された
「ジョジョの奇妙な冒険」の1キャラクターだが
おなじく登場キャラクターの DIOがいるということは
ジョナサン ジョースター ・・・ ジョジョも実在したということなのだ
あの奇妙な物語は事実だったのだ
感動のあまり、涙を流してしまったボクチンだが
部長は、そっとしておいてくれたらしい
話をつづけた
DIOという人のことは、今日くわしく話さない」
「不用意に近づくのは危険すぎるからね」
「アヤさんやゼータさんのスプリガンや、アーカム財団でもDIOには触れてはいけない
いわれているでしょ?」
二人は、うなづきはしないが部長の言葉を認めるような表情をした
「ハリーポッターでいうところの『名前を言ってはいけないあの人』あつかいさ」
「DIOという男は、20世紀でもっとも神に近づいた人だ」
「強烈なカリスマで仲間を集め、なんらかの力で『天国へ行く方法』を見つけた」

「そして、その方法を実践しようとしていたころ『彼』はそこにいた」

「スタンド使いはスタンド使いと引き合う ことなのかもしれない」
「DIOと『彼』のあいだになにがあって、DIOが天国へいけたかどうかは、わからないんだけど」
「DIOの仲間のうちの一人にプッチという名前の神父がいた」

「プッチは他人の記憶や魂、スタンド能力などの才能を、まるでコンピューターの磁気ディスク
のように抜き出し、奪うことができた」
「とりだしたスタンドをまったく別の人間にうめこみ、その人間に能力を使わせることができた」
「『彼』は神父の助力により、くるしんできた己の能力から解放された」
「そして日本に戻り、スタンドなしで、人を動かすことができる偉大なシンガーになった」
「その後 DIOが死に、天国へ行く方法が永遠に失われたことをしった『彼』は、今度は行くのではなく、この世に天使を呼び人を幸せにしようと動き出した」
つづく