自作小説 「機械」 承その8 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

ぼくちんが2匹目のサイクロプスを倒して、占拠された砦の中庭を奪還した時

メールが入った


「今夜22時全員緊急集合!来なかった人、会員資格没収~~にひひ

なんさんからだ


別にあの店は会員制というわけではないので、なんさんの気分的なものだろう


あ、ヤッベー もしかして、ぼくちんが「天使を呼ぶ機械」を、見てきたと思ってるんだろうか?

そんで「みんなに話して聞かせて」とかいうつもりなのか?


それだとこまっちゃうんだけど・・・

まあ

部長からお宝をせしめるチャンスだし

ミコシさんにも文句をいって、すっきりできるかもしれないし・・・


ぼくちんはゲームをセーブして電源をオフにする

アナさんが仕事からかえってきたら、ごきげんをとらなければならないので

ご飯を炊いて、食器を洗い、洗濯物をとりこんでたたみ

あとは夜、外出するいいわけを考えねば・・・


ちょうどそのころバー「なんと」を見つめる人影が二人

出入口や間取りを確認するようにうろついた後、ススッと闇にまぎれる


バー「なんと」とても古い建物だ

もし看板がなければ、一見してここがバーだとは、わからない

別にいちげんさん、おことわりだの気取った営業をしているわけでも、気難しい店主がいるわけでもないのだが

ほとんど新規の客が来ないのは、このドンヨリとした雰囲気の建物のせいなのだろう


口の悪い人に言わせれば

「子どもでも取って食いそうな、魔女がいる家」

といった雰囲気なのだそうだ


今こうして、見てもたしかに魔女の家だなあ・・・これは・・・


仕事で疲れたアナさんを寝かしつけ、家を抜け出してきたぼくちんは

バー「なんと」のドアを押した


つづく


続きは12月6日UPです