「だいたいですね、研究の手伝いっていうのに、全然関係ない素人が行って、なにになるんすか!?」
「逆に迷惑かけるだけでしょ?」
「ねえ?なんさ・・・・」
なんさんに助け船をだしてもらおうと目を向けるが
ヤロウ!!
いつのまにかカウンターからはじっこの席にうつって
ミコシさんとこちらを見ながらヒソヒソ話をしている
「ヒソヒソヒソ・・・ぼよよん岬で・・・」
「コソコソコソ・・・女子高生がとびこんだら・・・」
「ぼよよんと?・・・うふふふふ」
なにかとてもボクチンが興味をひかれそうな話をしている
しかも、あてつけのように「ヒソヒソ」だの「コソコソ」だの、声にだして言っている
ちくしょう!面白がってやがる
なんだよ?ぼよよん岬って
なぜか満面の笑みを浮かべながら、部長
「大丈夫!たぶん、お手伝いって言っても機械を運んだり、装置を設置したりとかの補助とかだろうから
ハイハイ!ってゆうこときいてたらいいと思う」
「でも、さっきは脳科学とかなんとかいってたじゃないすか」
「いやいや、だから完成が近付いていると思うから・・・」
「最終的な調整とかだろうと思うよ」
「だったら、業者さんとか、どっかの便利屋さんとかに頼めばいいじゃないですか?」
「そこはほら、大事な研究なんだし、信頼のおける人でないと・・・」
「で、僕に頼んできたんだと思うんだけど、ほら、僕、明日手術がはいちゃってるしさ」
「ぼくだって信用でできて、頼めるのドクロさんしかいないんだよ~」
「・・・ね?」
またうまいこといって・・・
「急に言われても僕だって用事が・・・」
目を輝かせてなんさんが
「なにがあるのかしら?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・ドラゴンと闘ったり」
なんさん「ゲームでしょ」
「・・・・・・・かたまりを転がしたり」
ミコシさん「ゲームだね」
「たのむよ~ドクロさん、頼めるのドクロさんしかいないよ~」
「けっこうな額の謝礼が出ると思うし」
けっこうな!?
「おまけをつけるよ!前に家に来た時、ドクロさん気に入ってたよね」
「『ジョジョの奇妙な冒険 1分の1 吸血鬼の石仮面フィギア』・・・あれ、つけるからさ」
こうして
ぼくちんは翌朝、天使を呼ぶ機械を運びに?出発することになったのだった。
つづく