大河ドラマ「どうする家康」に触発されて読み始めた
安部龍太郎氏『家康』シリーズ
第六巻は
小牧・長久手の戦い
です。
ページ数…341ページ
信長が倒された"本能寺の変"
織田家の後継争いをきっかけに
勢力図が大きく変わっていきます![]()
織田信孝を推す柴田勝家
織田秀信(三法師)を推す羽柴秀吉
争いは常に秀吉優位で進みます。
六巻では、
⚪︎本能寺の変の真相
⚪︎家康が秀吉と雌雄を決すると決めた経緯
⚪︎家康が秀吉に勝つための情報戦からの戦略
⚪︎小牧・長久手の戦いでの戦術
などが描かれていますが、
登場人物と地理的描写がすごく多いです![]()
しかも「身方になった」「敵方に寝返った」
が繰り返されて、追っかけて理解するのが
すごく難しい巻でした。
途中で全てを把握することは諦めて![]()
全体の流れを把握することにしてしまいました![]()
多少苦労したので読むのに4日間程かかりました![]()
ただ、ここでも家康の人間性がわかります。
敵方を身方に引き込む交渉術と人間性
本能寺の変の首謀者と思われる人物の活用
など、
天下人になるための言動や思考が描かれています。
特に、
近衛前久氏は本能寺の変の首謀者と疑われており、
家康にとっては主君を殺した仇にも関わらず、
織田家を存続させ、秀吉に勝つためには
彼を上手く利用した方が良いと考えるあたりは
目的の明確化と思考の柔軟性を感じました![]()
一方、秀吉の台頭も素晴らしいです![]()
詳しくは書かれていませんが、
秀吉のずる賢さと巧みな交渉術、
自分の目的達成のためには
誰にでも媚びへつらう姿勢は
出世、成功していく上では
必要なことかもしれません![]()
それは現代でも同じことなのかも…![]()
ただ、秀吉の裏では常にある人物がいます。
黒田官兵衛です。
頭脳明晰でクリスチャンでもある彼の助言で
秀吉は動いています。
史実では、
官兵衛は秀吉に左遷させられてしまいますが、
"秀吉の成り上がり人生に官兵衛の存在アリ"
は事実です。
この小説では官兵衛の詳細は描かれていないので、
是非、彼の物語も読んでみたいものです![]()
さて、6巻では、
家康はかなりの実力と自信を身につけます。
秀吉とのバトルが本格化した
"小町・長久手の戦い"で秀吉に圧勝します。
本格的に敵対した"家康"と"秀吉"
第七巻は『秀吉との和睦』です。
秀吉を憎み、雌雄を決すると断言した秀吉と
どういう経緯で和睦に至るのか楽しみです![]()
五巻までの感想もご覧ください。





