朝はコケコッコーっていうニワトリの声と、馬車のガラガラ、パカパカって音で目が覚める。この街の朝はすごくのどかで、コケコッコーの声で起きるのは初めての経験だ。ほんとに目覚ましになるもんなんだなぁ。でもまだ朝5時くらいで薄暗いから、もっかい寝る。
10時くらいに出かけて街を歩いてみる。信用ならない地球の歩き方の地図のコピーしか持ってなかったから、お土産やさんでキューバの主要都市の載ってる地図を買う。
実は高校生のときに学校でスペイン語を習ってて、そのとき初めて覚えた単語"マッパ(地図)"を初めて使う機会があったからちょっとうれしい。"マッパ下さい"
(左)街の中心にある、鐘のついた塔が目印の革命博物館。中庭にトカゲがいっぱいいた。
(右)ロマンティコ博物館の2階から見えるトリニダーの景色はほんとに素晴らしかった。
散歩しながら「それらしき」建物を見たら地図で確認して、中をのぞたりしながら、トリニダーの中心にあるサンティシマ広場あたりに着いた。観光客がいっぱいいた。トリニダーの観光名所もこの付近に集中してるから、ゆっくり見たけど14時くらいには街の見どころは大体見終わって、広場で座ってウトウトしながらぼーっとしてた。
そしたら日本人らしき女の子が一人で歩いてたから、あまりにヒマすぎたので声かけてみたら、お隣の駅にあるインターナショナルな雰囲気の某J大学の4年生のミズキちゃんという女の子。彼女は1年間ブラジルに留学してたからポルトガル語が得意で、スペイン語を勉強するつもりでキューバに来たって言ってた。しばらく階段に座って話してたら、隣に座ってたイタリア人のおじさん(おにいさん?微妙な年齢)に話しかけられてしばらく話し込む。イタリア人の彼も仕事を休んで、ひとりでキューバを一ヶ月くらいかけてまわるらしい。
彼とミズキちゃんはスペイン語が英語より得意で、スペイン語で会話。あたしはスペイン語が全然ダメなのでイタリア人とは英語、あたしとミズキちゃんは日本語っていうめちゃくちゃ非効率な3人の会話。
イタリア人が「昨日ビーチに行って焼けちゃって痛いからしばらくビーチには行きたくないよ」って話してたから「トリニダーにビーチがあるの?!」ってことで行き方を聞いてヒマだし、ビーチ行くかぁ!ってことで、各自水着を持って集合して3人でタクシーでビーチへ行くことに。
着いたときにはもう16時。まだまだ明るかったけど、あんまりビーチに人気はなかったな。でも生カリブ海はすごいキレイ!水の色が青い。
(左)海がきれいだったのに、海のほうに向いて撮った写真がなかった・・
(右)イタリア人アレクサンドル(だったかなぁ)とミズキちゃん
メキシコでのバイク転倒事故のおかげで膝と腰にでっかい傷があったけど、カリブ海を前にして入らないわけに行かないので、気合で入ってみたら意外といける!
あと上半身裸でくつろいでる観光客の女性が何人かいた。初めて見たのでちょっと驚き。
砂浜でごろごろしながら日が沈むのを待って帰宅。ちなみに日没20時。
帰ってカサでごはんを食べて、22時にサンティシマ広場横にあるカサ・デ・ラ・ムシカに再集合。ここは階段上にある小さい広場で毎日音楽の演奏をしてるとこで、入場料は無料だしお酒も安く買えるから、観光客やキューバ人で盛り上がってた。モヒート飲んでみた。ハブのモヒートは好きなんだけど、初めて飲んだ本場のモヒートは、なんか違って気持ち悪くなってしまった。
しかし、イタリア人が待ち合わせに来ない。15分待ったけど来ない。ミズキちゃんの泊まってるカサの家族にも「イタリア人は全ての行動が遅いからそのうち待ってればくるさー」って言われたりして。キューバ人に言われるイタリア人って?さすがラテン系の本家だ。しばらく楽しんでそろそろ帰ろうかなーって時にヤツが来た。「寝てた」らしい。
街に停まってたフォードの車。キューバ全体がクラッシックカーの博物館みたい。そういえば、映画「ダンシング・ハバナ」の主人公の女の子の父親はフォードの重役っていう設定だったな。その時代の遺産だ。





