先月末、琉球風炉で一文字に仕上げた灰。
今日、且座で使いました。
炭を置くスペースが適当かどうか心配でした。
こちらは、且座が終わった後ですが、
ちょっと窮屈だったかな。
炭点前の方がとても上手に配置し、
薄茶を点てる頃にはよく沸きました。
そうそう、炭点前に利用した火箸は、
大西清右衛門作で、而妙斎の箱書きがありました!
大正時代のもののようです。
先には溝がついていて、炭を掴みやすくなっています。
また、それぞれ5か所ずつ均等に穴型に凹みがありました。
滑り止めのためでしょうか・・・。軽くて持ちやすかったです。
玄関をくぐると、「満目青山」 「山吐鶯初かつを」
今日も花は選び放題!お持ち下さるIさんの庭は、
ガーデンパークと呼んでも良いほど、四季折々に、
花を楽しめるようです。羨ましい・・・。
今日の花入れは、「不老」と「なた篭」
「不老」には、テッセン、西洋梅花ウツギ、突き抜き忍冬。
「なた篭」には、シダ、シモツケ。
香はリラックス効果のある白檀。
今日は、東として濃茶を点てました。
「東山水上行」
主菓子は「からころも」。
在原業平の和歌の話題になりました。
「から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思ふ」
折句と呼ばれる方法で「かきつはた」と読むそうです。
今風に言うと、「縦読み」ですね。
意味は、
「から衣を着馴れるように、慣れ親しんだ妻は都にいるため、
はるかここまでやってきた旅の辛さを身にしみて感じる」。
業平が、旅の途中、
三河(愛知県)の八つ橋を流れる澤のほとりで
カキツバタが美しく咲いているのを見て、詠んだ和歌です。
この橋は、現在の愛知県知立市の橋で、
この和歌が由来となって、カキツバタが県花となったそうです。
茶道は、様々な分野の知識が入ってきます。
例えば、亭主にそうした知識があったとしても、
お客様が全く知らなければ、亭主としては少し残念ではありますが、
お客様にしてみたら、「新しいことを知る」楽しいお席になると思います。
一方、お客様にそうした知識があると、
主客ともに「わが意を得たり」の心境になるでしょう。
人生100年時代に突入してよかったことの一つは、
お茶を楽しむ時間が伸びたということです💛