ガンについて、中国医学で考えてみましょう。今回は胃ガン。 | つれづれ養生訓 ~ 神戸から中医学の健康の知恵のお届け ~

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健康であるためには、自然であることが一番です。
そのためにいろいろ試されたりしていると思います。
そのひとつに中国医学の智慧をお届けします。
中国医学は、素晴らしい医学です。その中の生活に密接した部分の智慧をお届けします。

フーフーです。
胃ガンについて中国医学でどう考えるか、教えてください。

 

胃ガンはかかりやすく、発見も多くされやすいガンの1つです。
しかも、胃から病理が発生し、他の部位にもガンが出来ることもあります。つまりガンのもとになることも多い臓腑です。

 


少し中国医学的要素も交えて解説します。


人の身体は、今から1800年くらい前の傷寒雑病論という本で、病気は胃から始まるという内容が書かれています。ガンも同じです。

 


胃は外部の影響を受けやすいです。
胃の病理は、大きく分けると2種。陽と陰です。
陽は胃に熱がこもる時。胃や胃の経絡に熱が流れ注ぎ血や津液が乾燥します。すると固まりが出来てそれがガンとなることがあります。この熱がくせ者です。経絡に沿ってのぼると胸を通るので乳がんにもなりえます。食道も関係するので食道ガンにも。咽頭ガンや口腔ガンも関係しているのです。さらに五行学説では、胃の土が影響を与えるのは子の金。すなわち大腸。大腸ガンも関係します。これらは胃の熱が経絡を伝わって上部に逃げたために発生する恐れのあるガンです。ここを抗癌剤などで蓋をしたり、ガンが進んで流れが阻害されたために胃に熱がこもると胃ガンになったりします。


胃の熱は、食べ過ぎやお酒、味の濃いものの食べ過ぎ。ストレス過多からも来ます。さらに水分取り過ぎで消化不良を起こしても発生します。また、足の浮腫や冷えが胃の経絡を阻害しても上に内熱がのぼるということもあります。通常の生活からも引き起こしやすいのです。

 


もうひとつの陰の場合。寒と湿。それと虚というケースがあります。


寒と湿はともに流れを停滞させます。そして固まりを作ったり、組織が死滅したりします。胃や胃の経絡は元々熱の多いので、あまり陰の影響を受けにくいかと思いますが、胃の中で食べ物の流れを停滞させ熱化することで、先に紹介した熱のガンの類似ガンをひき起こします。湿熱のガンというタイプです。湿気や水疱を伴った熱が上部にのぼり、熱がひいてくると風呂場の天井の水滴の様に水の多い滞りを残してきます。場所は先ほどのところです。大きく腫れやすいのも特徴です。リンパに流れることもあります。


それから寒や湿で胃の気力が弱くなり停滞するとそけい部や下腹部、股関節、膝関節の流れが悪くなり。ここにガンが発生することもあります。子宮ガンや卵巣ガンなども関係します。

 

もうひとつの虚というタイプは、胃は脾臓と関係があります。脾臓が弱くなると昇清作用や統血作用が弱くなり、いろんなところから出血が出たりします。褥瘡などもそうです。あちこちに褥瘡の様な感じで、組織が壊れ出すタイプのガンも胃が関係します。
この陰のタイプは、冷たいものの飲み過ぎや水分過多によって発生したり、ストレスで胃が弱くなっていても起こります。

 


他にも胃が影響するところはありますが、代表的なものを紹介させていただきました。


これらの治療法としては、まずどちらのタイプかをきちんと診断し、まずはもとの胃を安定させます。さらにガンの発生している部位の病理変化を改善しガンをなくしていきます。これにより転移の危険性が大分下がると思います。

 

安直に冷たいものを採らなかったらいいとか、白いものを食べなかったらいいとかではないです。今の生活習慣がどの様な影響を身体に過度に与えているかを知ることが、重要ポイントです。

 

 

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