井上広大について当会では“期待の「田淵二世」”としてブログで取り上げている。
昨年4月にも「現在地を確認」する意味で記事にした。
その中でポテンシャルに反して成長曲線が悪いとしている。
●選球眼がどんどん悪くなっている
●長打率も低下している
スラッガーとしては致命的だ。
では3シーズンを二軍で終えて結局はどうであったか。
安打数、本塁打、打点、ともにキャリアハイの数字にはなっている。
だが、試合数・打席数を考慮すればまったく物足りない。
加算式の成績であるから倍とは言わないまでも1.6〜1.7倍程度の成績でないとおかしい。
証拠には打率は3年間で最低だ。
詳しく紹介していく。
■選球眼について
四球率は下がったまま。
BB/K=四球÷三振数
数値が高いほどゾーンの管理能力に長ける=選球眼がいい。
一軍ランキングではもちろん吉田正尚がTOPで1.95
二軍で見れば井上広大の0.16は規定打席到達打者20名中20位。
なんとビリだ。
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いやいや井上広大は「田淵二世」ですよ。
スラッガーなんだから四球なんていらない。
打てばいいんだよ。
本塁打数は9→9→11と増加したが先に書いたように打席数も増えている。
SLGは長打率。
塁打数を打数で割って算出する。
2021年は0.463まで押し上げたもの昨季は3年間でワーストの数値。
井上広大の数値は二軍で12位。
板山(.374=9位)にはもちろん高寺(.377=7位)にも劣る。
そうなるともちろんOPS(出塁率+長打率)も過去最低になる。
AB/HRというのはAt Bats per Home Runで、本塁打を打つのに何打席を要するかという数字。
打数÷本塁打で一軍のTOPはもちろん村上宗隆で8.69。
大山悠輔がリーグ4位で19.1となっている。
井上はその倍以上を要する。
「二軍の投手を相手にして」である。
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では井上の問題である「ゾーン管理能力」にも通じる
コンタクト率を見てみる。
O-Swing%はボール球を振っている確率。
これが3年間最高の数字でそのボール球にコンタクトする確率も3年間で最高。
統括すると井上広大は
・選球眼が悪い
・なのでボール球を振る
・それがバットに当たるので長打率もOPSもあがらない
乱暴に言えばボール球を振るなら空振りすべきなのだ。
自分がストライクだと思うボール、もしくは自分がスタンドまで運べると思っているボールをそうできるスイングで振る事だ。
キャンプの映像を見ているとぽっこり出たお腹が気になる。
結果はこうなる。
先の記事でも取り上げたwRAAは相対的な打撃による得点貢献。
ご覧の通りの二桁マイナス。
ついでにUZRも列記しておく。
やはり「〇〇二世」とか「〇〇の再来」はないのだろうか。
キャンプを見ていてもなにか「のんびりしている」ように映る。
口では危機感を出すものの醸し出すものはない。
井上広大が一昨年ピークを迎えてないことを祈るばかりだ。
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