ジェリー・サンズは今年もハッピーか(会長記) | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

 

 

 

 

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ジェラルド・ロバート・“ジェリー”・サンズ

Gerald Robert "Jerry" Sands

 

1987年生。ニューヨーク州出身。右投右打 193cm/99kg

 

2008年ドラフトでドジャースとマイナー契約。1A、3Aを経てパイレーツ、レイズ傘下を渡り歩きインディアンスではメジャー昇格を果たすも、ホワイトソックス、独立リーグなどを経験したのち2018年シーズン途中に韓国へ。KBOのヒーローズと契約。

翌年113打点を稼ぎ打点王となる。

 

2020年、当初は2軍スタートであった。2019年から在籍していたマルテもおり、4番候補としてエンゼルスで大谷翔平とチームメイトだったジャスティン・ボーアが「何人めかの『バースの再来』」として期待されていたからだ。が、一軍昇格の初試合でDeNA山﨑康晃から放った1点ビハインドからの初安打が逆転の3ラン。

それからするすると打順をあげ、左投手をからっきし打てないボーアに代わる形でクリーンアップに座ると3試合連続など最終的には19本のホームランを放つ。

 

7月には月間得点圏打率が.615をマークし8月終了時点では打率.282ながらも12球団トップの得点圏打率.455という驚異の勝負強さを見せた。

 

同じKBOの打点王のロサリオがまるでアテにならなかったせいもあり、サンズにも過度の期待はなかったのだがMLB通算92HRのボーアが不振に喘ぐ中、昨季の2位という数字は間違いなくこのサンズの活躍なくしてはなかった。

 

またキャラクターも愛されキャラで、新型コロナウィルスが猛威を振るう最中、お馴染みのホームランを打った後のベンチ前でのハイタッチが自粛となると、感電したかのように両手をプルプル震わせる「ハッピーハンズ」が人気となりそのグッズまで急遽作られた。

 

しかし前半の活躍はボーア・マルテの影に隠れたいわば各球団ノーマークの恩恵であった。ボーアがベンチを温める機会が増えマルテが故障離脱するとマークはサンズ一人に集中し、その結果シーズン終盤は急失速した。

 

打率は.255、得点圏打率は.333まで降下し前半の活躍とはまるで別人であった。

 

その原因は何か。

上記のように8月終了時点で.455あった得点圏打率は9・10月でなんと.218。

7月の月間打率は.321だが9.10月では.244。

非常にわかりやすく「ノーマークの打者がマークされて成績を落とした」

という事だと思う。という事は今年も期待できないのか。

 

外国人の右打者の攻め方としてスタンダードなのは外角のスライダー。

このボールになる球の見極めが出来るかどうかで決まる。

期待のロサリオが1年で去ったのもそのせいだし、マルテが残留しているのもその球に手を出さない選球眼があるからだ。

 

同じようにサンズも当初、外角を中心に責められていたのだが。サンズは最近では珍しいクローズドスタンス(左足を右足よりベースよりに出して立つ)。

決めにきた外角のボールをことごとく打ち返した。

 

 

表はサンズに対する球種の割合とその得点貢献の数字。

直球とスライダーを中心に攻められているがこの2つは打っている。

またフォークボールにも対応を見せている。チェンジアップも打っているから落ち系の縦の変化はOK。速球も外のスライダーも大丈夫。

 

指数でマイナスなのはツーシーム・カーブ・シンカー

この3球種への対応がないと今季も苦戦しそうだ。

シュート系・・・内角球への対応がカギとなることがこの表からもわかる。

 

新外国人のロハスJr.のNPBでの力量が未知数な上に入国が大幅に遅れている事情もあって当初ファーストで・・・となっていた今季だがレフトの練習も始めた模様。

ファーストの守備力が分からないのだが監督は「レフトはいつでもできるから」とコメントしている。いかにも守備軽視の矢野監督らしい発言だと思う。

 

昨年のサンズのレフトの守備を見て「なかなか上手い」と思ったファンも多いのではないか。。。いやいやとんでもない。

 

刺殺143、補殺4の簡易RF1.34(近本=1.97)、UZRは-5.7(近本=19.0)という守備はたびたびテレビ観戦の私たちにはわかりにくい「擬似ファインプレイ」を見せた。

つまりは打球の反応が遅いためスタートが遅れる。落下点に向かうカンはなかなかのものであったがチャージが遅いためギリギリの捕球となりその結果ファインプレイのようになるのだ。

 

おそらく我々のようなオールド・ファンはひとりの外国人を思い出す。

 

阪神タイガース猛虎伝説70年史

ベースボールマガジン社

 

マイク・ラインバック

1976~1980年に在籍し94本のホームランを放ったスラッガー。

主にライトを守っていたのだがこのラインバックも恐ろしく打球判断が遅い・甘い。

イージーなライトフライだと思ってマウンドを降りようとした投手がライトを振り向くとものすごい勢いでラインバックが走り込んできて最後スライディングキャッチをする、という「お約束」があった。ヘッスラなどもよく見せていたため「ガッツあふれる外国人」として当時のファンは大喝采であったが投手にとっては迷惑以外の何でもない。

 

UZR-1.0の糸井と-5.7のサンズが両翼にいるのだからそりゃ近本のUZRは19にもなるだろう。

 

また先のマイク・ラインバックと同時期にいたのがハル・ブリーデン。

彼はMLB上がりだがファーストの守備が非常にうまかった。

若手だった掛布は「ブリーデンに育ててもらった」とまで語っているほどショートバウンドの捕球もうまかった。(バースは全然捕ってくれなかった、とも言っている)

 

2年連続最多失策のタイガースだが2020年のボーアの刺殺が840(UZR1.2)、2019年のマルテが893(UZR0.2)

中日のダヤン・ビシエドが刺殺937(UZR6.0)であるから内野手自身の捕球エラーもさることながらスローイングのエラーをファーストでカバーする事がとても重要であることに気づく。

 

ファーストの守備は未知数ながら、上手くはないだろう。

昨年一度も守っていないどころかアメリカでも韓国でも守っていないのだから。

レフトも上記の通り「立っている程度」だからこれで打率が.250を切るようではお役御免だ。

 

まずはスタンスからではないかと思うが今のところその改造に着手する情報はない。

スタンスが変わらない限りは昨年終盤の攻略を覆す打撃は期待できないのではないかと思うのだがどうだろう。

 

本日(2月23日)DeNAとの練習試合で5番ファーストで出場している。

今季初の対外試合だから目慣らしであろうがファースト守備は気になる。

 

 

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