風俗嬢あいりの日常 -8ページ目

風俗嬢とお金。

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「いくら稼いでんの?」



こんな質問をぶしつけに、いきなりしてくるお客さんがたまにいる。



「じゃあ。あなたこそ。いくら稼いでるんですか?」


といってしまいたいのを抑えて。



ヒキツリ笑顔で。



「ご想像にお任せします」(-_-メ)



もちろん。



こちらの方が大人なので。



初対面でこんな質問をしてくるオトコは、モテないオトコが多い...と思う。


私はこの業界に入るまで、風俗嬢はみんな、ブランド物に身を包んで、街のど真ん中、家賃二桁の高層マンションに住んでて...



のようなイメージを抱いていた。



けれど。



実際に私が見てきた子は。



ブランド物のバッグは持ってはいたが、質素で、素朴で、普通の子ばかり。



風俗嬢は、お金の価値を誰よりも解っているのだ。




オフィスに座って、パソコンと向き合って、一日、7時間なり8時間なり、仕事をこなせばお給料がもらえる会社員と違い、風俗嬢は完全歩合。



お客さんにつけなければ、給料が貰えない。指名を取れたら、その分、給料は上がる。



シビアな世界。



ただし、今の私の店のように、給料保証というのがあって、全くお客さんに付けなくても、わずかだがお給料が貰える店もある。



私が出会った女の子で印象に残っている子がいる。



前のお店に居た時だった。



前の店は、俗にいう、ピンサロと呼ばれていた部類。



カーテンで仕切ってあるだけの部屋で、オシボリでお客さんの身体を拭いて、局部を簡単に消毒してから、サービスに入るようなイメージ。



個室ヘルスに移った今では、何て不衛生な環境だったんだろうって思うけれど。
(-_-#)



個室ヘルスと違って、待機室なるものがあり、お店の女の子達は、そこで、お客さんを待つ。本や雑誌を読んだり、ゲームしたり、雑談したり。



私はそこで、年長組だったので、新人さんにお仕事を教える事もしばしばあった。



ある日、風俗未経験のありさちゃん 21歳(仮名)に一通りの仕事の流れを説明することになった。



一通りの説明が終わってから、ありささんが初めてのお客さんに付くまでの間、待機室で、雑談していたときの事。



ありささんはどうして、この業界に入ろうと思ったのか、と聞いてみた。



洋服が大好きで、服飾関係の専門学校を卒業した。



それで。



念願だった洋服屋で、アルバイトだけど、働ける事になった。



だけど。



給料安いし、専門学校の奨学金も返さないといけなくて。数ヶ月もしたら、生活費足りなくなってしまった。



数日前に電気とガスが止まっちゃった。



明かりのない部屋で過ごすうちに。



私は。



夢を諦めなきゃいけないなら、生きて行けないなぁって思って。



死のうって。



本気で考えた。



バイトの帰りに、たまたま通り掛かった本屋で、風俗求人雑誌見つけて。



風俗って物凄く抵抗あって、自分には絶対できないって躊躇したけれど、一回死んだと思って飛び込んでみるのもいいかと思った。



奨学金を返せたら、多分バイトだけでやってけると思うから。



生活を立て直したら、辞めるつもり。



それで。



洋服に携わる仕事に戻りたい。



ありささんは、いつもにこにこ、笑っていた。明るくてみんなに好かれてた。



彼女が出勤してくると、待機室でいつも女の子に囲まれてた。



節約の為に、いつも家からお弁当を作って持ってきてた。たまに、多めに作ってきて、他の女の子に振る舞ってた。



一年後位経ったある日、ありささんはお店を卒業した。



にっかり笑って。



お世話になりました。
ありがとうございましたって。



あれから数年経つけれど。



今でも時々思い出す。



そして、この空のどこかで。



ありささんが好きな洋服に囲まれて、幸せに暮らしている事を願っている。

風俗嬢とボーイ。

系列店に友達がいる。



彼女とは前の店で知り合った。



私が先に今の店に入店。その後、働きやすい店だし、彼女に紹介、系列店に入店することになった。



二人とも、今の店に入って半年位。



昨日、出勤が一緒になったから、お店が終わってからお茶することになった。




そこで打ち明けられた話。



彼女が同じ店のボーイに興味があって、昨日の帰り、エレベーターまで送って貰った時。



ご飯食べに行きたいんですけど!



っと声を掛けたそう。



彼女が言うには。



物腰が柔らかく、きっちり仕事をしてくれて、信頼できる。



そしていつも、優しくて、自分のことを気遣ってくれる、のだそうだ。



うーん(-.-;)



私の意見として。



それは、風俗店のボーイの仕事として、当たり前の事をしているだけで、別に、彼女の事を好きだから、という事ではないと思うのだか。



だいたい。



ボーイと女の子の恋愛は、この業界ではご法度。



彼女は私と違って、まだ24歳と若く、風俗経験も浅い。



だから、この業界のルールをまだ解っていない部分がある。



ボーイを個人的に食事に誘い、どうにかなることを期待しているなら、止めた方が良いよ、と教えてあげた。



風俗店の女の子は、お店からしたら、大切な商品なのだ。その商品を売る為に、ケアをするのは当然のこと。



それを自分に好意を持っているみたいだと感じるのは、大きな勘違い。



それに。



モラルを心得ている人間ならば、お店の商品に手を出す事はしない。



でも。



商品とはいえ、人間同士、男と女。恋に落ちる事も、私はあると思う。



だから、恋愛関係になってしまうことを否定はしない。



人の気持ちだから、そんな単純なものじゃない。



そして今朝、彼女からメールがきた。



どうやら、私に言われて、自分が勘違いしていることがわかったらしく。



個人的な感情や雑念(?)などを棄てて、風俗嬢とそのお店の店員として、今までどおり、働いていこうと思う、とのこと。



友達が働いてるお店のボーイと付き合ってる、ってなると、それはそれで、面白かったかもなぁ(≧~≦))

久々出勤。

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今日は二週間ぶりの出勤。


私は昼番だから、9:00~17:00まで。


嬉しい事に、二人も本指名が来てくれた。


一人は私が入店してすぐにネット指名で来てくれた人で、今日で4回目くらい。


必ず朝一で予約してくれる。今日は90分。


この人の時は私は何もしなくてよい。ただ寝てるだけ。


話をしながら、私の身体を撫でたりマッサージしてくれたり、舐めたりする。そう。脚の指まで。ゆっくり、優しく。


心地良いので眠ってしまいそうになるくらい。


私はこの人の身体を全く触らないので、一緒にシャワーを浴びる必要がない。だから、私がさっと一人で浴びる。


そしたら身体を拭いてくれる。


人のお世話をする事が大好きなひと。



特に、自分が好きになった人には、尽くすんだって言ってた。


衣食住、全てにおいて、いつも面倒をみたいという欲求があるそう。


最後には服を着せてくれる。


私の身体がとにかく好みだそうで、大好きだと言う。


この人との時間はあっという間に過ぎてく。なにもかも、私の為に尽くしてくれて、私をお姫様気分にさせてくれる。


二人目は5月6日に初めて、フリーでついた人で、今日、指名で来てくれた。


色んな女の子に付いてたみたいだけど、私が気に入ったみたい。


前回、初めて私と会った時、他の女の子とはちがう、「愛」を感じたんだって。


どう違うのか、聞いてみた。


指名上位の女の子、それ以外の女の子、サービスは文句なし。


それなりに満足してきた。


だけど、何も感じなかった。


何だか事務的な、流れ作業的な、そんな感じで、一回会ったらもう、次はいいって思った。


だけど、私の時は、又逢いたくて仕方なくなったそう。


自慢できることじゃないけど、私はヘルス嬢になってキャリアが長い。


この世界に入る前、風俗に行く人はみな、抜くだけが目的だと思っていた。


お口、又は素股で、抜いてあげたら、他はどうでも良いのだから、話術なんて要らない、愛想ふりまく必要もない、キャバクラじゃないしって。


でも。


ほんとは。


ほとんどの人が癒しを求めて来ているのだと分かった。


現実から逃れたくて、忘れたくて、お店にくる。


とっても疲れてお店にくる。


男の人は社会に揉まれて、もみくちゃになって、プレッシャーやストレスを感じながら、自分と戦ってる。


私も会社勤めしてると、それがどれだけ大変な事か解る。


私の笑顔で元気になってくれて、翌日から又、頑張ろうっていう活力になる。


そんな時間を、求めてくる。


私だって、ストレス溜まるけど。


嫌なお客さんに当たったら泣きそうな時もあるけど。


疲れてる時もあるけど。


どんな事があっても。


風俗嬢である間は。


私は、いつも、笑ってる。


「こんにちは」って。


入口のカーテンの向こうで。


写真はちょっとわかりにくいかもしれないけど、私がお世話になっているお店。


明るくすると、内装でお店が特定できてしまうので、これくらいで勘弁。