STEAM教育のフレーム構築と評価軸の開発に関する発表を行いました | 道北音楽教育研究所[道北おとぼけキャラバン]Northern Hokkaido Music Education & STEAM Education Laboratory

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令和5年(2023年)6月24日、令和4年度 第6回日本科学教育学会研究会(東海支部開催)において、「教育課程におけるSTEAM教育のフレーム構築と評価軸の開発」(Construction of a Framework for STEAM Education in the Japanese Curriculum and Development of Evaluation Criteria)という発表を行いました。

紹介したフレームや評価軸は下掲の通りです。


英訳:The study aims to clarify evaluation criteria for STEAM education in the Japanese curriculum. Based on previous research, we surveyed studies categorizing the functions of STEM/STEAM education domains, particularly those employing diagrams. We established evaluation criteria by focusing on pairing characteristic elements of each domain, resulting in four quadrants. One axis emphasizes the Arts-Engineering relationship, while others focus on "hypothesis testing" and "object-oriented/object-based" approaches. These axes and quadrants help identify (1) perspectives for constructing a STEAM education framework and (2) evaluation criteria. However, (2) differs from previous studies and requires future validation through practical application.


概要:本研究の目的は,日本の教育課程におけるSTEAM教育の評価軸を明らかにすることである.先行研究から,STEM/STEAM教育の各領域の機能に関して整理しているもの,特に図式化されているものを調査し,各領域の機能や位置づけを図式化した.そして,各領域を特徴付ける性質のうち,対になるものに着目して評価軸を設定することとした.その結果,Art(Arts)とEngineeringとの対になる関係に着目した軸と,「仮説検証」と「対象物指向/目的指向」に着目して設定した軸による4つの象限が得られた.この評価軸と象限により,(1)教育課程におけるSTEAM教育のフレーム構築に活用できる視点,および,(2)STEAM教育の評価軸に活用できる視点,の2点を明らかにすることができた.しかし,(2)については,先行研究と異なる部分もあるため,今後,実践を通して検証する必要がある.


外部リンクURL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsser/37/6/37_No_6_220606/_article/-char/ja

 

子どもたちにとって、楽しく実感のもてる学習の開発を継続してまいります。

 

メンバー:mrSTEAM教育研究所長、HG所長