友情と言う名の大きな愛☆(最終話) | わたたい・廉大・大西畑・ヨコヒナ大好きブログ

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スーパーエイト(関ジャ二∞)、Kis-My-Ft2、なにわ男子、キンプリ話を初め、ニュースへの意見、不思議な落とし物など、自由に書きます

脚を無くしたアイドルへの偏見により、ファンは減り、仕事も大幅に減った桐斗は、学校にも行かなくなり、部屋から出なくなってしまった。芹菜がいくら声をかけても返事しなくなった。愛希は、桐斗にこまめに携帯したり、手紙して、気遣ってた。
愛希の立ち上げたブログはファンたちが読者となっていた。愛希は自分がパーソナリティを務めるいくつかのラジオ番組でブログの話もするから、ファンだけでなく、リスナーもブログを視てくれてる。
愛希はそれを利用して、桐斗の頑張りを伝えた。
それは愛希の思惑通りに転がった。

桐斗は義足を活かした仕事が増えてきた。
竜胆はいつも春から夏にかけてツアーを回る。4月3日土曜日。2010年のツアーがスタート。
桐斗「怖い…。ファンはこんな俺を受け入れてくれるかな」
愛希「大丈夫だよ(^_-)桐ちゃんのファンだもん。追っかけたちがいないだけだよ」
幼稚園のときからライヴを作ってくれた仲のいいスタッフたちと円陣を組んで、気合いを入れる。
スタッフ1「お帰り、桐斗くん!!桐斗くんが楽しめばお客さんは解ってくれるよ!!
今回のツアーのオープニング曲はデビューシングルに入ってる『竜神』。
激しいダンスが売りのロックナンバーだ。
ファン「キャァ~ドキドキドキドキドキドキ
竜胆の登場に、ファンは手作りのうちわやボードでアピール。
義足で走ることに慣れてない桐斗だが、やはり自分へのうちわやボードを見付けたのが違うのだろう、ステージを所狭しと走り、手を振ったり、差し出された手にハイタッチしたり。
関係者席でそれを視ている柚希と愛斗は隣の芹菜に微笑んだ。
柚希「言ったでしょ?桐斗は仕事が大好きなんだよ。じゃなきゃ、あの時に辞めてるハズ、俺たちみたいに」
その言葉に芹菜が笑い泣きの顔で頷いたとき、桐斗がそばにやって来た。
歌の途中だがカラオケをずらし、口パクで芹菜に伝えた。
桐斗「もう泣かない…母さんからもらった脚は片足だけになったけど、逃げないよ。だから…だから、ずっと支えてて。俺の一番のファンでいて…」
芹菜には桐斗の最後の方の口の動きは、汗で視界がぼやけていたため、ちゃんと見えてはなかったが、桐斗が伝えたいことを愛斗が桐斗から手紙と言う形で受け取っていた。芹菜は汗ぐみながら何度も頷いていた。
愛希「ちょっと休憩!!
ファン「は~い!!
愛希「桐ちゃん、お帰り!!
ファン「お帰り!!
桐斗「ただいま!!
友情と言う名の大きな愛が桐斗を支えたのだった。