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『アスリートの身体が進化する』フィジカルトレーナーわんちゃんのブログ

札幌市、東京で活躍する『身体を進化させる』アスリート専門のフィジカルトレーナーわんちゃん。理学療法士だけでなく、武道、ヨガ、ピラティスなどのエッセンスを取り入れてアスリートを進化させる。

札幌国際オープンテニスが6/30(日)で終了いたしました!




今回、僕は本当によい経験をさせていただきました。







この大会で一番仲良くなった選手は



ダブルスで準優勝したニュージーランド出身のステイサム選手でした。


『スポーツ選手の役に立ちたい』整形外科理学療法士dogtailブログ

彼は、プレーではとても強くレベルの高い選手でした。




毎日のようにトレーナー室に来てくれて、身体をケアしてあげました。






毎朝、「今日の調子はどう?」 と尋ねると






「Broken」







そんなやり取りが日課となっていました。




彼は身長180㎝、体重80Kg以上の筋肉ムキムキアスリート体型だったわけですが



観客が閲覧できる彼のプロフィールは



『スポーツ選手の役に立ちたい』整形外科理学療法士dogtailブログ

身長143㎝、体重57kgという 太った小学生並みの驚きの数値で示されていました。




また、出身地がモルジブと、趣味が「花を掴むこと」という


(ニュージーランド出身です)



飛んだ情報も盛り込まれていました。




このプロフィールを見た観客達は


会場でステイサム選手を見つけることが出来たのでしょうか。







今回の大会で、テニスのトップアスリート達の身体を見させていただいた感想ですが



僕が見た限りでも彼らの身体は



介入の余地が満載である



ということでした。





トレーナー室に来る選手達は



太ももの前・外側ばかりが張ってくる選手



腰痛がある選手



必ず腹筋が硬くなってくる選手



フォロースルーの時に肩や肘が痛くなる選手



背中や肩甲骨が痛くなってくる選手




などが多かったです。





彼らに、簡単なエクササイズをテストのつもりで行ってもらいました。


座ってモモ上げ運動、片足立ち、前屈…など。







出来てない。







僕が普段整形外科で見ているような患者さんと一緒で



硬い!代償運動が出まくっている!






普段彼らがどんなトレーニングを行っているかを尋ねてみると、ほとんどの選手は


・ウェイトトレーニング、体幹トレーニング(スタビリティートレーニング)、ラントレーニング


・ストレッチポール関係


が主流でした。




この際トレーニングの内容の良し悪しは置いておいて


問題は、使うべきところを使えていない、身体の条件が整っていない状態でこれらトレーニングを実行しているということです。



それでは、効果半減どころか、パフォーマンスを下げることだってあります。






競技特性もあるかもしれませんが


・背骨が硬い、うまく使えない


・Coreが効かせたまま、股関節を分けて使えない


・胸の背骨、肋骨が変位している→肩甲骨の動きが悪い


・姿勢が悪い


・足部が安定していない


・生活が不規則になり、食事もかなり適当に済ませている。(選手にもよりますが)


…などなど。


書ききれませんが、たくさん共通した身体の状態が見られました。



それは、本選に勝ち進んでいくような強い選手でも同じでした。






僕らが結構使うツールとして


Yamuna Method があります。


これは、ボールを使って筋肉や関節を柔らかくしたり、エクササイズをするもので



選手にも効果がわかりやすく重宝しました。




特に、選手が遠征先でセルフケア、セルフエクササイズをするのにもってこいなのではないかと思います。


(うちの職場でも多用していますが、うまく使えば患者さんの身体が劇的に変わります)





また、選手にはこんな運動をしたら良くなるとかパフォーマンスが変わるといったトレーニングもいくつか紹介しました。


それについては、いずれ紹介したいと思います。






もう一つ、選手のパフォーマンスには


メンタル面もかなり大きな影響を与えているんだということも改めて強く感じさせてもらう場面がありました。




これもいずれ、何かの形でアウトプットしていきたいと思います。







何度も言いますが、今回僕はとても成長させていただきました。


大会中に、素敵な出会いもたくさんありました。







僕みたいな人間に、こんな貴重な経験をさせてくれた



病院の理事長をはじめとする病院関係者の皆様、大会関係者の皆様、選手の皆様、大会中に色々と話しかけてくれた方々




心の底から感謝いたします。



本当にありがとうございました。






今日から通常勤務。僕の担当の患者さんもたくさん待っていました。




さあ。これから、頑張りますよ!


昨日は、あいにくの雨で試合が中止となり



天気の良かった今日はそのスケジュールのしわ寄せで



かなり詰め詰めの試合となりました。






雨で試合は中止になりましたが、トレーナー室は選手が絶え間なく訪れて結構忙しかったですよ。






そして今日。




朝の7:30~夜20:00までほぼ通しで、施術・エクササイズ、そしてMTO(メディカルタイムアウト)に呼ばれまくりで、テニスコートを駆け回っていました。






今日は、そのMTO(メディカルタイムアウト)について書かせていただきます。





MTOは、テニスの試合中に選手がケガなどで身体に支障をきたしたとき、主審が許可すればトレーナーやドクターがコート内に入り、時間制限内で評価・治療を行うというものです。





MTOは、原則3分と決まっていて、その3分以内に処置・治療を行わなくてはいけません。





その3分を超えると、MTOを要求した選手にペナルティが発生してしまいます。







まぁ、デキるトレーナーさん達は、こんなの当たり前なのでしょうが




僕にとっては、かなりプレッシャーでした。 (特に去年までは)





予期せぬタイミングでトランシーバーから



「トレーナーさん!!○コートの○○選手のところにいってください!!」



と言われます。






その瞬間、トレーナーバッグやアイシング類、ヨガマットなどをサササッと装備し



なるべく試合の流れを妨げないように、コートに入り選手のところに駆けつけます。





「どうしました?」





「○○が痛いんです」、「足首ひねりました」、「血が出ました」…etc.



外国人選手からももちろん呼ばれます。







そこから、僕の頭はフル回転し




・自分の中にある多くの評価項目から何をピックアップするか(せいぜい診るときは一つか二つの身体チェック)


・何の治療・処置するか(3分以内で。テーピング?マッサージ?傷の処置は、どの道具を使って?)


・どの手順で治療・処置するか

( テーピングなら、症状に合わせて巻き方に優先順位をつけて。

  マッサージ系なら、どの体位でどこを?すぐに効果が出る手技・治療部位は?

  外傷の処置なら、処置する道具をどの順番でどうする?…など)



を一瞬で組み立て



実際に身体を評価(この間、到着してから10~20秒くらい)




「治療を始めます」




ここで初めて3分のタイムが測られ、治療がスタートします。





主審から




「…残り2分」



「…残り1分」



「…残り30秒」



とカウントされます。




僕は、普段病院に勤務していて、傷の処置やテーピングを早く巻くということにどちらかというと不慣れでした。



特に、時間制限なんて病院にはありませんから。




そのため、(特に去年までは)とても自信がなく、出来れば呼ばれたくない…トランシーバがなるのが怖い…



そんな風に思っていました。





でも、今年の僕は違いました。






僕のメンターになっていただいている、鯨岡先生がセミナーでおっしゃっていた言葉が何度も頭の中を駆け巡ります。(鯨岡先生のブログはコチラ





「自信がある・ないにフォーカスしない。今、やることをやるだけだ。」





僕が選手に提供できることは、今の自分の知識・技術の中にしかありません。




選手にとっては、僕に自信があろうがなかろうが関係ありません。




試合中に、少しでも良くしてもらいたいからトレーナーを呼んだだけですから。




自信はあるかと言われたら、ありません。




3分以内で行うその治療選択は、BESTではないかもしれません。




しかし、この大会のオフィシャルトレーナーとして役割を与えてもらっている分




僕は、僕ができることを精一杯やるだけです。





そう思えたから、今年はどんな状況だろうと、さほど怖さは感じませんでした。







そういう意味でも、今回とても勉強させていただいています。




去年までと、自分の中での収穫の量が違います。








明日からはようやく試合も架橋です。




明日に備え、やることやって、寝ます。

札幌国際オープンテニス

ようやく折り返しまで来ました。


この4日間、とても内容が濃く、充実しすぎて家に帰ったら動けなくなります。



大会のトレーナー室は、女子更衣室を改造して使わせて頂いています。


毎年気になるのですが、ここの更衣室の案内板の



photo:01






絵がシュールです。





大会中は試合の前、後のコンディショニングのために選手が訪れます。



全国の選手達、外国人選手含め、トレーナー室に来る時



選手達は

「◯◯が張る(痛い)んで、ストレッチかマッサージお願いします。」

とやってきます。



そしていきなりベッドに寝ようとする人がたくさんいます。



これが何を意味するか?




選手は

動く⇨筋肉が張る(痛くなる)⇨トレーナーにほぐして貰う⇨動く⇨筋肉が張る…

このサイクルの繰り返しに何の疑問も持たずに、ここまでやってきているということです。


トレーナーは、そういうメンテナンスをしてくれる存在だと認識しているということです。


それは、日本でバリバリやってる若いトッププレーヤーだろうが同じでした。



しかし、普段整形外科で外来患者を担当している僕達からすると


それは、対症療法(症状が出てる部分だけを治療する)に過ぎなく、


その時よくなるけど、時間が経つと元に戻ってしまいます。



しっかり良くするためには、その原因となる要素を探し、改善を図る必要があるわけです。





なので、僕達は必ず痛みを改善させた後に、実際に立って症状が出る動きを確認し

(サーブのこの時の腹筋の痛み…とかフォアハンドのときの右肩…etc.)


軽いエクササイズをして、身体をコーディネーションします。


もっというと、あなたはこんなトレーニングをしたほうがいいとか、試合前にはこの動きでアップしたほうがいいなど


必ずフィードバックします。


必要があらば、その選手の試合を合間に分析し、改善のヒントを探ります。



そうすると、試合で選手はパフォーマンスが上がったり

試合が進むに連れて症状が改善してきてる選手もいるくらいです。



すると、選手達も試合前に軽いエクササイズをしに来たり

「さっきの試合、僕の動きどうでした?」なんて聞いて来るようにもなってきました。



大会のオフィシャルだろうが専属だろうが、選手にとってトレーナーはそんな存在であるべきだと改めて思います。




もちろん、なかなかうまく結果が出せないときもありますが…。




今回、僕は非常に勉強になっています。



明日から後半戦!ひたすらやれることをやるだけです!


photo:02



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