オッペンハイマー(2023) | m*m

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Love Films

Oppenheimer

監督:クリストファー・ノーラン

出演:キリアン・マーフィ、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr

オールデン・エアエンライク、スコット・グライムズ、ジャック・クエイド

フローレンス・ピュー、ゲイリー・オールドマン、マット・デイモン、ラミ・マレック

ケネス・ブラナー、ジョシュ・ハートネット、デヴィット・ダストマルチャン

マイケル・アンガラノ、ベニー・サフディ、ジョエイソン・クラーク、デイン・デハーン

アレックス・ウルフ、トニー・ゴールドウィン、マシュー・モディーン

デヴィット・クラムホルツ、ルイーズ・ロンバード、ディラン・アーノルド

マティアス・シュヴァイクホファー、グスタフ・スカルスガルド、ケイシー・アフレック

ジョシュ・ペック、エマ・デュモン、デヴォン・ボスティック

 

あらすじ

第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。

これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは

優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。 

しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは

深く苦悩するようになる。

冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった。

Filmarksより引用)

 

この映画の感想を述べよ、と言われたら

私は言葉に詰まる。

それが正直な答えである。

日本人がこの映画を見たら、ほとんどの人が私にみたいになるのはないだろうか。

もちろん、私は戦争や原爆を体験していない。

それでも子供の頃から、歴史の時間に、「第二次世界大戦」については学んでおり

「広島、長崎への原子爆弾」のことは知っている。

小学生の頃、なんの授業時間か忘れたけれど、戦争映画(アニメです)を何度か見せられた。

子供心に、戦争と言うものがとても怖く、信じられない状況下ということがわかり、

気分が沈んだ。

中学生の頃、湾岸戦争が起き、油塗れの鳥の映像を見たとき、

また戦争が全世界で起こるのかもしれない、とものすごく恐怖を感じた。

今もロシアとウクライナが戦争をしており、ガザ地区での内戦が起きている。

今、私がこうして、ブログに映画の感想を書いてる状況が

どんなに平和なことか、と思うと、自分の今ある毎日を大切しなければならない、と思う。

 

前置きが長くなりましたが、

オッペンハイマーの映画を大絶賛できる、わけではないのは

原爆実験のシーンがとにかく、しんどい。(トリニティ実験かな?)

本当にしんどいです。

本当に日本人だから、その感情を持つのだと私は思っている。

たぶん、海外の人が見たら、私みたいな感情は持たないと思う。

だから、素晴らしい映画です!みんな見てよ!!って言えないんですよね。

本当、見た人じゃないと、この映画の感想言いにくい、っていうのが分からないと思うのよ。

絶賛すると、原爆を肯定し、日本への原爆投下は正解だった、みたいになってしまうような

気がしてならないのです。

それから、爆発のシーン(オッペンハイマーの想像?妄想?も含む)に

とにかくすっごい音がします。

何度か、ビクッ!としてしまうくらいの爆音です。

それがとにかく怖くて。。。

私がいちばん、これはまったく共感できないし、信じられない、どうしてこんなことが

できるの?と思ったシーンは、三位一体実験のシーンです。

いよいよ、爆弾が完成し、それを実験するんですが、、、、

そこがもう怖くて怖くて。たぶん、この映画の山場の一つではないか、と思います。

で、実験が成功した後、のことなんです。私がすごくショックだったのは。

こんな化け物兵器が完成したことを喜んでいるんです。

日本人の私からすれば、これが広島長崎に落とされるものなのに

大量虐殺をする兵器完成を喜ぶなんて、どうしてできるんだろう、なんなの、このひとたち、

と思ったのが正直な感想です。自分の気持ちがその映像とは真逆というか

受入れらない状況に置かれて、涙が出てしまいました。

どうして、こんな、、、と思うしかないのです。

とにかくその実験シーンがとてもとてもしんどかったです。

 

この映画、さすがはノーラン監督。

時間軸がぐちゃぐちゃです笑。

お得意なんですかね?これ。

でもって、政治的なことなので、全く意味がわからず笑

(たぶん、オッペンハイマーのことを知ってる人なら分かったかもですね)

あとでネタバレ読みましたわ笑。

この映画、オッペンハイマー視点とストローズ視点とふたつあり、

(審査会(オッペンハイマー)と公聴会(ストローズ)です)

このふたつが交差し、話が進んでいきます。

だから、は?お前誰?は?ここはどこ、ってなってましたw

あとね、たくさん登場人物が出てくるんですが、

え?それは誰?っていうのが何度かありました。

キャストが豪華ですよね。

で、えええええ!!ってなったひとたちを書いておきますww

まず、ジョシュ・ハートネット。

ん?なんか、かっこいい人おるんだけど、ん?なんか見たことあるんだけど?って

ずっと、映画が終わるまで分からず、エンドロールでジョシュの名前を見て

えええええええええええ!!!もしかして、ジョシュ!?となりました。

大きくなりすぎてて(私の中ではw)わからなかったよおおおおおおおおお涙。

ごめんよごめんよごめんよーーーーーー。

そして、もう一人、この感想を書くためにキャストを見てると、

ん?ゲイリー・オールドマンって名前がありますけど?

は?どこに出てましたのん?

(調べる)

ええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!

わっからねーーーーーーよーーーーーーーーー!!!!!!

(ネタバレになるので言いませんわねw)

ショッックウウウウウウウウウウウゥ!!!

ジョシュとゲイリーを確かめるために、もう一度観に行く、、、勇気はございません笑。

まあ、配信されたら見てみます。

マット・デイモンはわかりましたよ。

でも、一瞬、レオナルド・ディカプリオに見えるんですよね笑。

レオとデイモンが出ていた映画「ディパーテッド」をご存知ですか?

私が大大大大好きな「インファナルアフェア」のハリウッドリメイク版です。

この映画の時に二人が似てるって言われてたような気がします。

やー、でもマット。こういう皮肉というか、なんというか、演じたら

本当にうまいですよね!!

さすがです!!!

レオに似てる、と言えば、デハーンくんも出てるじゃん!!!

どれ!って思ったけど、あ!!!!!!と思い出しました笑。

やな役でしたね笑。

最後に。。。

私がなぜこの映画を観たか。最大の理由は。

キリアン・マーフィーである。

私、「プルートで朝食を」を観てから、キリアンの大ファンなんです。

この映画でのキリアンもすごかったです。かっこいい、可愛い、ああああああ!ってなりながら

観てました。

映画の内容がないようなので、きゃあきゃあ騒げませんので割愛笑。

アカデミー賞を受賞したから観たわけではないですよ。

助演男優賞はダウニーが取ってましたね。

いや、まあ、嫌なやつでしたよ、ストローズ。

私の中で、ダウニーはめっちゃいいやつ、正義の味方、みたいな役の映画しか観てないので笑

んまあ、さすが役者!素晴らしい!ってなりました(当たり前だけどw)

キャストがいいですよ。本当に。

ラミさんも出てましたね。いやあ、あんなちまっとですよ。

(そんなんいうたら、ゲイリーはほんまにちまっと!でもってわからん!笑)

 

映画自体は本当に重いです。

テーマがテーマですから。

それでも、もし、ラミーの出した計算があっていたら、

「ほぼゼロ」でも「ゼロ」ではない水素爆弾の威力。

それに恐怖を感じたオッペンハイマーはアインシュタインに助言を求めにいく。

そんな恐ろしい実験はやめて、ナチスと情報を共有しろ、と。

その後、またアインシュタインに出会ったときのシーンもとても印象的だし

彼らも人間なのだ、当の本人たちも相当のショックを受けているのだ、と。

なぜ、原子爆弾なんて生まれてしまったんだろう。

オッペンハイマーが悪い、とは言えないんですよ。

本当に複雑ですよ。胸が痛みます。

あんな化け物を生み出したら、また次の化け物を、、、と連鎖は続くのです。

天才たちは、とんでもないきっかけを生み出してしまったのです。

 

戦争がなくならない世の中。

この映画、オッペンハイマーとストローズの人間劇、と言えばそれまでですが

そんな単純なもので片付けられないテーマがあるように思います。

恐怖で人を支配する、なんてことは、さらなる恐怖を生み出すだけであり、

人はいつまでも戦争をしし続ける愚かな生き物、と認めるしかないのかな、と。

そうであれば悲しいです。

 

核兵器はとても恐ろしいもので、戦争が愚かで無意味なもの。

世界平和を心から願う、そう感じずにはいられない映画でした。

 

うまく言葉がまとめられなくてすいません。