月明下の猿頭 | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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前回のブログ記事は12P/Pons-Brooksでしたが、その後に

   Sh2-252 (NGC2174-5)  MONKEY HEAD NEBULA

      モンキーフェイス星雲と呼ばれることもあるようです

を撮影してみました。

 

月明かりがひどく、このような星雲は綺麗に撮れないことは分かっていましたが、画像処理の練習にでも使おうと思い撮ってみました。

 

ということで、撮影したものをスタックしてみると案の定、ひどい画像でどうにもならない気がしましたが、編集してみました。一部ご紹介します。

 

 スタックした画像

   120秒35スタック  (薄雲あり、ガイド不良、光軸ずれあり)

 

画面中央部にかすかに赤い色が確認できますが、右側は月の影響かひどいカブレが出ています。

最近はご近所フラットを使うことが多いのですが、今回は撮っていませんし、通常のフラットやダークも撮っていません。

 

そこで、今までに撮ったご近所フラットの合いそうなものを使って減算してみました。

次の画像は減算したものを少し処理したものです。

 

 処理途中の画像

 

中央部の星雲が少し分かりやすくなってきました。

右側にあるのは月によるカブレではないかと思います。

 

右のかぶれはマスクで簡単に取れますが、星雲の部分は手動でマスクを調整しました。

その後、明度や彩度の調整をしました。

なお、途中で星雲と恒星は一度分離しています。

 

 出来上がりの画像

   両端をトリミングしています

 

あまり綺麗な画像ではありませんが、悪条件下の画像なのでこんなものではないかと思います。

良くない画像でも、画像処理で多少は何とかなるものですね。

 

天体写真は半分が撮影、半分が画像処理だと言われていますが、撮影も半分が機材、半分が撮影技術ではないかと思うようになりました。

思うように撮れないと、すぐに機材のせいにして高級なものに走る方が多いようですが、低価格機材で撮影している私としては、どこがボトルネックになっているか考えてみるのも良いのではないかと思ったりしています。

 

【使用機材】(鏡筒を間違っていたので訂正しました)
   鏡筒 :レイメイ藤井 RXA124  D=76mm  f=300mm(280mm)
   架台 :AZ-GTi
   カメラ:ASI585MC
   フィルター:ZWO Duo-Bandフィルター、UV IRカットフィルター
   その他:ASIAIR PRO

自宅ベランダにて撮影