網状星雲(NGC6960)の画像編集に悩む | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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台風の影響でしばらく天気は良くないようです。

そこで昨夜は、網状星雲(NGC6960)を撮ってみました。

片方は以前撮ったので、こちらの方も撮っておこうかと。

 

使用した鏡筒は、例によってニュートン式反射の

   レイメイ藤井 RXA124  D=76mm  f=300mm(公称、実際は280mm位です)

です。

 

この鏡筒は前回撮影したとき光軸がズレていたので今回はしっかり合わせました。

また、この鏡筒を使用した以前の記事で、フォロワーの方から

   0.5× レデューサーのレンズを逆に入れるとよい

とコメントを頂きやってみましたが、残念ながらこの鏡筒が小さすぎるのか、ピントが合いませんでした。

この鏡筒は写真撮影では、オリジナルのままでは全然ピントが合いません。

そこで鏡筒を切断しているのですが、それでもレデューサーを入れると合いませんでした。

 

また、最近は気温が高くてノイズが出まくりになることが多いのですが、昨夜もCMOSの温度がずっと36度前後になっており、撮影した画像は惨憺たるものでした。

ちょっと綺麗ではありませんが、下が元画像です。

 

 

あまり思わないかもしれませんが、この画像をちょっとあぶり出すと縮緬ノイズが相当出てきてどうにもならなくなってしまいます。

いろいろ手を尽くしてみたのですが、普通の画像処理ではどうにもならなかったです。

そこで最後の手段、StarNetで星を分離して画像編集しました。

 

   30秒163スタック

 

ちょっとやり過ぎな感はありますが、何とか像を出すことができました。

今回は光軸をしっかり合わせた甲斐があって、恒星も概ね丸く写っています。

元々低価格な望遠鏡で性能もそれなりですが、しっかり調整すると何とかなるものですね。

 

この鏡筒はレンズレスシュミットにしてありますが、それ用のフードを取り外して写真を撮ると周辺部に酷い収差が出ます。(眼視では問題ありません)

この鏡筒でも、レンズレスシュミットで収差を取り、光軸とピントをしっかり合わせるとそこそこの画像になることが今回よく分かりました。

それと、低価格機材では画像編集を頑張らないとその性能を補えないので、これからも画像編集に力を入れて行くつもりです。

 

【使用した機材】
   鏡筒 :レイメイ藤井 RXA124  D=76mm  f=300mm
   架台 :AZ-GTi
   カメラ:ASI585MC
   フィルター:ZWO Duo-Bandフィルター
   その他:ASIAIR PRO 
などです。