りょうけん座の銀河 | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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昨夜は天気が良かったので少し天体写真を撮ってみました。

そのうち、りょうけん座の銀河

  M51、M63

も撮ってみたのですが、これらは昨夜「鬼門」の方角にありました。

 

 天体写真の「鬼門」

「鬼門」というのは北東のことで、陰陽道ではこの方角から鬼が出入りすると考えられており、家を建てるときにこの方角に玄関やトイレなどを避ける方が多いですね。

 

ところで、以前から使っている天体用CMOSカメラのASI385MCで天体写真を撮ると下半分位が明るく写ってしまう(今考えるとかぶりのようです)ことが多かったので、ASI385MCの調子が悪くなったひとつの症状だと思っていました。(他にも調子の良くないところがあります)

そこで新しくASI585MCを買ったのですが、昨夜ASI585MCで撮影しても同じようになるので、この症状はカメラによるものではないということが分かりました。

 

  画像処理する前のM51とM63(スタックした画像です)

 

 「かぶり」の原因は?

ASI585MCを買ってから、この方角の写真はほとんど撮っていないのですが、こんな症状は出てなかったので、撮る方向に原因があると思われました。

とは言っても、鬼門の方角だからという意味ではなく、何かの光害ではないかということです。

 

よく考えてみると、この方向は街の中心方向なので他の方向よりは光害が多いと思います。

それ以外にも、ベランダから観察してみると、隣の家は3階建てなのですが、隣の家の壁面が薄っすら明るいのに気が付きました。

よく見ると、隣の家の門灯が壁面を照らしているようです。

門灯は北側にありあまり影響はないと思っていたのですが、そうでもなさそうです。

 

昨夜は、隣の家の陰から出てきて間がない銀河を撮ったので、すぐ近くに照らされた3階の壁面があり、この光の影響のようです。

 右下が隣の家の壁面(しぶんぎ座流星群のときに撮ったもの)

 

ベランダからこの方角は、天体写真撮影にとっても「鬼門」のようです。

この方角を撮影するときは何か対策が必要ですね。

ZTF彗星もこの方角になりそうなので撮るのが難しそうです。

 

 画像編集後の天体写真

ということで画像処理したものがこちらですが、どうしても明るい部分が残るのでトリミングしています。

 

    M51 子持ち銀河 120秒×10

 

    M63 ひまわり銀河 120秒×27

 

画像編集で少しは良くなりました。

しばらく天気が良くないようなので今日は二つだけ画像処理しました。

(「かぶり」を取るのに結構時間がかかりました。)

 

使用機材

 鏡筒:SE150N カメラ:ASI585MC 架台:EQ5 GOTO(ASIAIR PRO使用) など