ASIAIRアプリがVer.2.0 になり、iPadに入れています。
新しい機能が加わりさらに便利になっており、デザインも少し変更になっています。
昨夜は曇り空で、所々に雲の薄いところがある空模様でしたが、新しい機能のうち、
Mosaic(モザイク)機能
を試験的に使ってみました。
このモザイク機能は大きな天体を分割して撮影し、あとで結合させるというもののようです。
この機能の説明は、Webで検索してみましたが見つけることができず、試行錯誤しながらやってみたので、少しやり方のまずいところがあるかもしれません。
備忘録を兼ねて書いておきたいと思います。
この機能ができるまでは、Web上のサービスを利用してモザイク用のデータを作り、これをASIAIRアプリに読み込み、「Plan」で実行してモザイク用分割画像を作成していたようです。
今回のバージョンアップで、ASIAIRアプリだけで(ASIAIR PRO等の機材は必要)モザイク用分割画像を作れるようになりました。
Mosaic機能以外の通常使うASIAIRアプリの使い方は省略します。
今回撮影してみたのはM31で、デフォルトの4分割でやってみました。
【Planであらかじめ設定しておく方法】
(プレートソルビングの必要はないですが、ASIAIR PRO などと接続し、ASIAIRの焦点
距離欄に正しい焦点距離を入力しておく必要があると思います)
● 「Plan」の初期画面で「Ξ」をタップし設定画面に入ります。
● 設定画面でPlan名が設定されてない場合は右上の「Ξ」をタップし、
次に「⊕」をタップしPlan名などを設定しておきます。
右上の「Confirm]をタップして前の画面に戻ります。
● 大きい「+」をタップすると天体選択画面になるので、天体を選択し右下の
「✓Confirm」をタップします。
すると選択した天体名で新しい枠が作成されます。
● 天体名の枠の下にある「SkyAtlas」をタップすると、SkyAtlasの画面になり天体
の画像が表示されます。
● 画面右上にある「Mosaic」アイコンをタップします。
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● 天体を分割する画面になるので、右上の
Panes X(縦分割数)、Panes Y(横分割数)
Overlap(分割画像が重なる幅)
を入力します。
(初期値は 2,2,10 の4分割のようです)
実写ではありません
● 天体の画像を移動させて構図を決めます。
● 設定が完了すれば、右下の「+Plan」をタップします。
すると画面下部に分割する画像分のアイコン様のものが出現すると同時に、
そのデータが「Plan」にも送られます。
● 画面左上の「<」をタップし「Plan」に戻ると、分割数分の枠が新たにできて
いるので、分割分の枠の下にある「Detail」をタップし、次の画面で大きい「+」
をタップして、撮影条件
Type, Exp(s)露光時間, Repeat露光回数, Bin
を入力し、済めば左上の「<」をタップして前画面に戻ります。
これを、分割撮影する枠すべてで行います。
(すべての枠を一度に設定できる方法があるかもしれません)
【2022.11.04追記】上の画面右上の ⊞アイコンを使って設定をコピーできるようです。
● 撮影条件の入力が終われば、分割撮影分の枠にある左上の「〇」をタップして緑色
に変えます。
(緑色になったものが撮影されます。撮影条件の入力が終わってないと緑色になり
ません)
● 撮影は「Plan」の初期画面で、シャッターボタンを押すと次の画面になるので「OK」を
タップします。順次プレートソルビングが行われたうえで撮影が行われます。
(設定画面の右上にある「↻」はReset,「◎」は設定・削除のアイコンです)
上記の設定の方法は一例で、やり方はいろいろあるようです。要はSkyAtlasの画面で分割撮影の設定をして、これをPlanに送ってPlanとして撮影するということのようです。
Planを使い慣れている方は、簡単にできると思います。(自分はほとんど使っていませんでした)
今回撮影したモザイク用の分割写真は、雲が多くまともに撮れていません。
プレートソルビングが10回に1回成功しない程度だったので、M31の中心部が淡く写っているだけでした。
使ったモザイク結合のソフトウェアは
Image Compsite Editor
というものですが、ほとんど真っ黒な写真だったので自動では結合できませんでした。
今後、撮り直しができれば、アップしたいと思います。
まだ一度使用しただけなので間違いがあるかもしれません。
その点は考慮していただきたいと思います。
下はモザイク機能を使ってバラ星雲をとった記事です。