星の写真を撮るときに使うリモコンなど(ビギナー向け-6) | getaのブログ

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星野写真等を撮るときには、どうしてもスローシャッターやバルブ機能を使う必要があるので、シャッターを切るときに手振れしないようにする必要があります。ということで、手振れしないためのシャッターの切り方やリモコンなどの機材について書いてみます。

 

スマホのリモコンについては以前に書いていますので、今回はコンデジ・ミラーレス・一眼レフなどに関して思いついたものを書いてみますが、これ以外にもあるかもしれません。

 

  カメラに内蔵の機能を使う

 

タイマー(セルフタイマー)機能を使う

大抵のカメラには、「タイマー」の機能がついています。

シャッターボタンを押して数秒してから実際にシャッターが切れるというものです。

これも数種類選択できるカメラがほとんどで

   2秒後にシャッターが切れる

   10秒後にシャッターが切れる

   10秒後にシャッターが切れ、3枚連写する

を選択できるものが多いと思いますが、だいたい似たようなものになっています。

この機能は元々集合写真を撮ったりするときのセルフタイマーなのですが、星の写真を撮るときにも使えるものです。

シャッター用のリモコンなどが使えないカメラは、最低でもこの機能がないと星の写真は撮りにくいです。

 

  シャッターの切り方を選択します

 

インターバル撮影機能や連写機能を使う

インターバル撮影機能は、時間をあけて複数枚撮影する機能です。

タイマー機能と連動できるものは連動させてもいいですし、連動させない場合は最初と最後に撮影したものを除外すると手振れなしのものが一度に複数枚撮れます。

 

連写は、シャッターボタンを押している間、連続して撮影できる機能ですが、カメラによってはタイマー機能と連動して撮れるカメラも一部存在するようなので使える場合があります。

 

セルフタイマー連続撮影の設定画面です

 

  カメラが有線式シャッターリモコンに対応している場合

 

手振れしないようにシャッターを切る最も一般的な方法で、手軽で扱いやすいと思います。

シャッターリモコンにもいろいろな方式がありますので順に書いていきます。

 

有線式シャッターリモコンを使う

カメラに有線式シャッターリモコン用の端子がある場合に接続すると使えます。

カメラのシャッターと同じようにボタンを押すとシャッターが切れます。

バルブ撮影用にロック機能のあるリモコンもあります。

カメラのメーカー(同じメーカーでも機種により違うこともある)毎に端子の形状が違うので専用のリモコンが必要になります。

 

  有線のシャッターリモコンです

 

有線式のインターバルタイマーリモコンを使う

バルブ機能のあるカメラで、有線式シャッターリモコン用の端子がある場合にインターバルシャッターリモコンとして使えます。

バルブ機能のないカメラでも普通のシャッターリモコンとして使用できます。

        端子はカメラにより異なります

 

インターバルシャッターリモコンとして使う場合はシャッター速度の設定をバルブにして使います。

設定できる項目は普通

   撮影開始までの時間

   シャッター速度(秒以上)

   インターバルの時間(次のシャッターを切るまでの時間)

   撮影枚数

等を指定して複数枚数自動的に撮影します。

 

  カメラが赤外線(IR)リモコンに対応している場合

 

赤外線(IR)リモコン

カメラに赤外線の受光口があり、シャッターリモコンに対応している場合に使えます。

普通はカメラの設定でシャッターを赤外線(IR)用に設定してから使用します。

リモコンをカメラの赤外線(IR)受光口の方に向けてリモコンのボタンを押せばシャッターが切れます。

カメラの赤外線(IR)受光口は大抵レンズのある側にあります。

各メーカー用のものが販売されています。

   赤外線(IR)のリモコンです

 

赤外線(IR)のインターバルタイマーリモコン

カメラに赤外線の受光口があり、シャッターリモコンに対応している場合に使えます。

私が使っているものは、基盤を売っていたのでケースに入れたものです。

電源は電池または5Vバッテリーが使えます、(基盤に端子があるのでどちらかに配線します。)

完成品も販売されているようです。

 

赤外線のインターバルタイマーリモコンです

 

これは指定した間隔で赤外線(IR)を発光するものです。

使い方は、例えば10秒のシャッター速度で間隔5秒で撮影したいときは

   カメラのシャッターを赤外線で切れるように設定する    

   カメラのシャッター速度を10秒にする

   インターバルタイマーリモコンを15秒に設定する

   カメラの赤外線の受光口に向けるて撮影する。

このようにすればインターバルで複数枚数が簡単に撮影できます。

 

赤外線(IR)機能をスマホのアプリで使う

   赤外線機能のあるスマホ

   赤外線が使えるようにしたスマホ

ではシャッターアプリを使ってカメラのシャッターを切ることができます。

 

最近では、赤外線機能のあるスマホは少なくなってきましたが、古いスマホにはあるものが多いので昔の古いスマホがあれば使えます。

また最近のスマホを使う場合は、イヤホンジャックに差し込んで使う赤外線発光器が必要になります。

私は赤外線発光器を自作してみました。

iPhoneでは普通に使えましたが、アンドロイドの機種はイヤホンジャックの出力が少し足りない機種が多いようでアンプを入れると作動しましたが、実用的ではありません。

また、イヤホンジャックのないスマホも多くなったので限られたスマホでないと利用できないと思います。

 

  自作の赤外線発光器 アプリ起動画面

 

  Wi-Fi機能のあるカメラをスマホのアプリで使う

最近のカメラはWi-Fiに対応しているものが多くなったので、スマホと連動させてシャッターが切れるものも多いのではないかと思います。

(私の持っているカメラは新しいものでも8年位前の物なので最近の事情はよく分かりません)

NEX 5R の場合,、スマートリモコンというカメラ用アプリを使います

 

私が持っているカメラで唯一、Wi-Fiに対応している

   SONY NEX 5R

もスマホでシャッターが切れますし、それ以外にもいろいろ操作でき遠隔操作ができるようになっています。 SONY NEX 5Rの場合はシャッターアプリをネットでSONYからダウンロードして使います。

 

スマホにもWi-Fi経由で撮影画面が出ていろいろ操作ができます(変な設定になっています)

 

  カメラを天体望遠鏡の架台等に接続してシャッターを切る

天体望遠鏡の架台やポータブル赤道儀の中にはカメラと有線接続してシャッターを切ることができるものがあります。

 

AZ-GTiにSONY用のコードをさしています。 右上がカメラ側の端子です

 

私が持っている

   AZ-GTi

   SE-AT100N

の架台には3極の超ミニプラグ端子が付いていて、カメラの有線シャッターリモコン用端子に接続すると、架台を制御するSynscanProアプリでシャッターも切ることができるようになります。

カメラコントロールという機能を使います(画面中央)

 

CANONとPENTAXのカメラ側端子は3極の超ミニプラグなので汎用品が使えると思いますが、他のメーカーのものは特殊な端子になっているので、専用のものを購入する必要があります。

 

その他、関連することについて===============

 

上に書いたように、手振れしないようにシャッターを切る方法はたくさんあります。

一眼レフカメラの場合は大抵どれかが使えると思いますが、それ以外のカメラはよく吟味して購入しないと星の写真を撮るには非常に使いにくいことになってしましますから気を付ける必要があります。

私もよく失敗するのですが、スローシャッター・バルブ・シャッターリモコン等が使えるかなどについては使用説明書をダウンロードしてよく読んでおくのがよいと思います。カタログなどには大雑把にしか書いてないことがあります。