前回、3種類のソフトで天体写真のHDR合成をやってみました。
ところで、私は1ヶ月くらい前に、画像処理ソフトの「Paint Shop Pro 2022」 を購入していたのです。ちょうどキャンペーン価格で7980円(消費税込み)でした。高価なソフトの代わりにこれで我慢しようと思ったのです。
購入したものの操作してみる余裕がなかったので、ノイズ除去やちょっとした機能しか使ってなかったのです。
前回のブログでは、HDR合成のソフトをわざわざネットで探し、3種類のソフトでHDR合成をやってみてブログを書いたのですが、書いた後、ひょっとして、「Paint Shop Pro 2022」でHDR合成はできないのかなと思い調べてみると、なんとHDR合成機能があるではないですか。「灯台下暗し」とはこのことですね。
ということで、「Paint Shop Pro 2022」でHDR合成してみたのですが、出来が良くて、位置合わせからHDR合成まで簡単にできてしまいましたので、HDR合成の手順などを簡単に紹介させていただきます。
Paint Shop Pro 2022 でHDR合成
【使用方法】
細かい調整部分は飛ばしますので、必要があれば調整してください。
○ まず、2枚以上の画像を用意しておきます。
画像の、背景の黒レベルは同じ位にしておくのがよいようです。
○ 作業領域(ワークスペース)は完全ワークスペースにしておきます。
○ 一番上にあるタブを【管理】にして、左側でファルダを指定し、表示される画像ファイルのサムネイルから使用するものを選択します。(Ctrlキーを押しながらクリック)
○ メニューバーで
【ファイル】 ==> 【HDR】 ==> 【露出結合】
と選択します。
○ 「はじめに」という説明画面が出れば閉じます。
すると、画面一番下に選択した画像のサムネイルが表示され、その内の1枚が大きく表示された画面になり、左側に、HDR合成の操作パネルが表示されます。
○ 位置合わせをするには 操作パネル上の、【整列】ボタンをクリックしますが、その左にある 【自動トリミング】にチェックを入れておくと、画像が重なっていない部分を自動的にトリミングしてくれます。それより上にある設定項目はそのままでもできますが、分かれば設定しておきます。
○ その下のブラシの設定は、合成するときに【保持する部分】 【除去する部分】を設定できます。例えばHDR合成すると明るい星は中央が黒く抜けるときがありますが、ブラシインを明るい星に設定しておけば合成されないので、黒く抜けません。
(分かりにくいですが画面の星が緑になっているところは指定しています、)
○ 操作パネルの設定が終われば、操作パネルの一番下にある(見えないときはスクロールします)【実行】ボタンをクリックします。するとHDR合成が始まります。
○ 合成が終わると左側に調整パネルが出てきます。
画面の画像で良ければ必要ありませんが、【既定の外観】から気に入ったのがあれば変更できます。またそれ以外もスライダーで調整します。
○ 調整が終われば、一番下の【実行】をクリックします。
○ ここで、また調整パネルが左に出てくるので、最終調整をします。
○ 調整が終われば、一番下の【保存して閉じる】をクリックします。
○ 保存画面が出てくるので、画像を保存すば終わりです。
HDR合成に使用したファイル
HDR合成でできたファイル
このソフトも、元の画像が良くないと位置合わせに失敗することがありますので、元画像はしっかり作っておいた方がよいと思います。はじめの方にも書きましたが、特に背景の黒レベルは同じ位のほうが結果が良かったように思います。
前回、「DPP」または「Gimp+プラグイン」でHDR合成していくつもりと書きましたが、
「Paint Shop Pro」の方が位置合わせも簡単で、機能も豊富なのでこれを使っていくことになりそうです。