前回書きましたが、ベランダに柱を建てその上に望遠鏡を載せてみたもののアライメントや導入が難しいので、望遠鏡などの機材を最初から考え直すことにした訳です。
望遠鏡などの機材を選ぶ
まず、費用をあまりかけないで楽に天体を導入できるものはないか、探してみました。
色々あるようですが、以前から雑誌などで見かけていた
ASIAIR PRO
が私の目的には一番合っているように思い、少し調べてみました。
これには、プレートソルブという機能があり、目標の天体を視野の中心に導入してくれるほか、極軸合わせやピント合わせなど多くの機能があることが分かりました。
ただ、これを使うには赤道儀が必要で、ほとんどの機材を買い直すことが必要になり、年金生活者としては結構な出費になります。
しかし、それなりの役目は果たしてくれそうなので、ASIAIR PROと小型赤道儀の組み合わせでやってみることにしたのです。(ちょうど望遠鏡などのメーカーがサマーセールをしていたので少し安く買えました。)
赤道儀の選択
赤道儀については、軽量で性能もそこそこ良く、なるべく安いものということで Sky-Watcherの
AZ-GTi
を選びました。AZ-GTiは元々は経緯台ですが、ファームウェアを書き換えることにより赤道儀化でき、お手頃な価格ですし、私が所有している
EQ5, SE-AT100N
と同じSynscanで操作するので慣れているなどの理由から決めました。
カメラやレンズの選択
カメラはASIAIR PROと同じZWOの
ASI365MC
を購入しペンタックス用のレンズ
Pentax 50-200mm(中古)
Tokina 150-500mm(中古)
などをつけて撮影。
もう一つは
キャノンEOS60D(改造)(中古)
を買ったのがあるので、これも使いたいと思っています。
Tokinaはオールドレンズで収差もありますが、何とかしたいと思っています。
AZ-GTiについては商品が届いてすぐに用意していたファームウェアで赤道儀化し、バランスウェイトなども用意していましたので、その日から赤道儀として使えるようになったのです。
ところが、ASIAIR PROはマニュアルが英文ですし、専門用語がたくさんあり、初心者がすぐに使えるというようなものではなく、翻訳してからじっくり読み返し、ある程度使えるようになるまでに悪戦苦闘し日数がかかりましたが、その後は視界が広い状態で天体を楽々導入でき買って正解でした。これで近所にあまり迷惑をかけずに室内で天体写真を楽しむことができるようになりました。
この写真が一応、完成したもので、柱の上に取り付けた状態です。
赤道儀は初期状態のままでは軒にぶつかり、お辞儀をしそうになるので赤道儀の取り付け位置を南側にずらしてありますが、重心が柱の真上くらいになり、安定性も良くなりました。
近くで見るとこんな感じです。
今回はサマーセールで機材が安くなっていたためこんなものまでつい買ってしまいました。後で役にたてばいいのですが?
『ベランダ天体写真 あ・れ・こ・れ』は、これでおしまいですが、架台やASIAIRの設定などで分かりにくかったところは忘れないために、個別に書いていこうと思っています。
高齢になるとすぐに忘れてしまうのは困ったものです。
(2021.9.9追記)
天体望遠鏡を載せる柱は少し振動に弱いところがあるので、つっかい棒をしました。これで全然違います。
下の方の補強も仕上げ、ベランダの掃除もして一応の完成です。
(500mmのカメラ用レンズを付けてみましたが何とかいけるようです。)