先日、津村記久子さんの講演会に行くにあたって、会社の人から「まぬけなこよみ」というエッセイを借りて読んだ、という話をチラッと書きましたが。
そのエッセイの中に、「これ、良いな」と思う話があったんです。
津村さんの友達の友達の話、という事でしたが、愚痴を言ってしまったら募金をする、という話。(確か)
愚痴…は、正直私は全く言わないのもストレスが溜まって良くないと思うので、それは除外するとしても、例えばネガティブな発言をしてしまったりとか、うっかり誰かを傷つけるような発言、皮肉を言ってしまったような時に募金をする、というのは良いような気がしたんです。
自分へのペナルティーとして、私の大好きなお金を罰金として支払わなければならない、みたいな感じで、今後そういう発言は慎もう、という気持ちが働くのではないかと。
で、昨日、うっかり言ってしまいました。
本当に軽い気持ちで父に言った事なのですが、言った直後に父が黙ったので、「あ、これは言ってはいけなかったな…」と思ったんです。
でも、「ごめん」と謝るのもなんだかな~、という程度の内容だったので、今こそ募金をするべき時なんじゃないか、と思いました。
当初のイメージでは募金=街頭募金、だったのですが、そんな都合よく街頭募金に遭遇するとも限らないし、どこに使われてるか分からない詐欺みたいな募金もあると聞いた事があるので、街頭募金は無しだな、と思い。
ネットで調べて、最初にとある団体のサイトを見ていたのですが、そこは募金先を選べる仕様になっていたんです。
その時思ったのが、そもそもこの募金は私にとってはペナルティーなので、私が募金したい先じゃダメだな、という事です。
例えば私は水族館が好きなので、海の生物を守ろう、みたいな募金先だと、むしろ自分のための募金みたいにもなってしまって、反省の気持ちが沸かないのではないかと…。
なので、私が全く興味ない、募金したくもない先にしよう、と思い、知名度もあるという事で、ユニセフに募金する事に決めました。
外国の子供達の事なんて、正直どうでもいいと思ってるので。(日本の事しか考えられない)
で、早速ネットから1000円募金してみました。
すると…なんか、スッキリしたんです。
ペナルティーのつもりの募金だったのですが、むしろ自分も救われてるな、と。
父に酷い言葉を投げつけてしまった自分、というのは、私にとって嫌な自分です。
でも、外国の子供のために募金をした自分、というのは、なんか良い事した善人である自分です。
片方では悪い事をしたけど、もう片方では良い事をした。
プラスマイナスゼロになって、私は自分を嫌いにならずに済んだ、と思ったんです。
あぁ、これが情けは人の為ならずって奴なのかな、と思いました。(知らんけど)
なんにしても、明確に良い効果があったので、今後も続けていこうと思います。
しかもユニセフはちゃんと領収書も出してくれるようなので、寄付金控除とかもできるみたいですしね。
良い事を教えてくれた津村さんに、感謝です。