安岡正篤の言葉だそうです。
私が読んでいるメルマガで話されていたのですが、意味は、有名になると、あちこちに気を遣うようになるので、注意が散漫になり、実力が出せなくなる、という事です
これは、もっともな話だな、と思いました。
昨今の政治や芸能界を観ていると、本当にそう思うのですが、所謂、人の上に立つ立場になると、初心を忘れてしまい、傲慢になることは多いものです。
これは、私くらいの歳の方は気を付けたいところです。
経営者でもサラリーマンでも、50歳を超えてくる年齢になると、それなりのポジションに付いているかたは多いと思います。
それなりのポジションというのは、部下がいるわけですから、自分が指示をしたり、部下が何か聞いてきたり、頼られることが多いです。
そういう日々を過ごしていると、つい上から目線になり、他人をいつの間にか見下している、なんてことが起きるものです。
これも多分、防衛本能だと思うのですが、自分の身を守るために、最近の言葉でいうと、マウントを取る、という事だと思います。
常に自分が有利な立場でいられるように、環境を作ろうとするのですね。
政治の世界では、この話ばかりじゃないですか。
今の立場を守りたいから、保身に走り、お金を配ったり、天下り先を作ったり。
今のジャニーズ問題も、そんな部分が見え隠れしています。
被害者の会の人たちも、企業がジャニーズのCMを契約打ち切るという話が出てきたら、それはやり過ぎ、という意見を出してきています。
やはり、有名になると、周りがちやほやする様になるので、自分の立場がぼやけてしまうのですかね。
私は、中村天風先生が好きで、今でも書籍を読み、初心を思い出すのですが、同じようなことを仰っています。
「経営と言うものは、お金を作る事ではない。人を作る事だ」と。
人を作るには、経営者自らが、他人の手本になり、他人にものが言えるような言動をし、そういう思考をする必要があると思います。
また、これが自然に出来る様に、ですね。
私たちビジネスパーソンは、成功を目指して日々、活動しているのですが、油断をするとお金中心になり過ぎることがありますから、十分に注意していきたいですね。