最近はコロナ関連の話ばかりになってしまいます。
これだけの社会環境の変化なので、この話ばかりに成ってしまうのは仕方ないな、と大目に見て頂けると助かります(笑)
SNSや書籍、歴史などを調べると過去の経済危機の話を観たり聞いたりすることが出来ます。
現代のネット社会に感謝するとともに、その時の社会現象を分析する専門家の方には本当に有難い気持ちになります。
今回の経済危機がバブル崩壊時並なのか、それともリーマンショック時並なのか、それは分かりませんが、私くらいの年代ですと両方経験していますので、色々と分析する事が出来ます。
まずはリーマンショックと比較すると、これは明らかに中身に違いがあるのが分かります。
リーマンショックの時は、まずは金融から経済崩壊が起りました。
住宅ローンの債権が原因で、それをサブプライムローンと言いました
所得が低い層への住宅ローンの貸付が証券化されて、それが販売されていたのですが、カネ余りという現象はそんなものまで商品化するのだな、と思ったものです。
なので、リーマンショックの時は、株や債券を購入していない人には、何も被害はありませんでした。
実際に、私は当時は株もFXも辞めていましたので、何も被害はありませんでした。
ただ、それが影響して銀行からの融資が厳しくなったと聞いています。
リーマンショックが2008年から翌年に掛けてですから、11年前位になります。
平成でいうと平成22年位ですから、私が最初の物件を買う2年ほど前です。
当時、不動産市場では都内でもRCで利回り9%位のものがゴロゴロあった程です。
なので、所謂サラリーマン大家さんが増えたのも、この時期ですね。
銀行は大企業に勤めるサラリーマンの給与収入を担保に、高額な融資をしていってました。
その時に知り合ったのが、私の不動産の師匠です。
まあ、そんなこんなありまして、そこからしばらく不動産は盛り上がる事になりましたね。
有名どころでは水戸大家さんという人がいましたが、それも数年前のスルガ銀行問題で銀行の融資が厳しくなり、鳴りを潜めることになります
今回のコロナショックはそれとは違い、実体経済から派生しているものです。
これは大きな違いで、景気は最悪ですがお金は余っているという奇異な状況です。
これはここ数年の間に、日銀が国債を大量に買い、日銀当座預金に200兆円以上のお金を発行したからですね。
それに加えてこのコロナショックの対策で、さらに国債を必要なだけ買うというと事ですから、益々お金が発行される事になります。
まあ、今は経済状況が最悪になっていきますので、民間に資金を供給する必要があるので、それはそれで良いと思います。
私が少し懸念しているのは、これから先、企業がドンドン倒産して働き先が無くなると、失業者が増えるという事です。
所謂スタグフレーションという状況になるかもしれない、という事ですね。
インフレなのに実質賃金が上がらない、という奇妙な現象です。
ただ、その余ったお金を助成金や融資の金利の補てんなどに使えば、そのスタグフレーションというのは避ける事が出来るのでは、とも思います。
これはじっくり考えてみないといけない課題ですが、これだけ経済が縮小すると、今年もしくはこの数年は、どん底の景気になりそうだというのは、考えるに難しくないというところです。
この巣篭り期間で、じっくりとこれからの行動計画を練っていかなければいけないですね。