今回のコロナウィルスの影響で、経済への影響が懸念されています。
特に観光業や飲食業で、影響が甚大だという事です。
私も、何かの環境変化で商売が奈落の底に転落する感覚は分かります。
以前の、事業をしている時に、風営法が改正になり、それまで使えていたものを撤去せざるを得ない状況になったとき、本当に生きた心地がしませんでした。
奇跡的に、業態転換で乗り越えましたが、その後は、同じような事が起きた場合、どうするか、と必死に考えて今日に至ります。
今回の、コロナの問題であぶり出て来た問題と言うのは、インバウンドに片寄った考え方だと思います。
私が営んでいる不動産業界でも、普通に賃貸で貸すよりも、民泊にした方が利益が出るという事で、初めは闇で始まり、それを追うように民泊新法が出来て、一気のそっち方に流れて行きました。
その後に、このコロナ騒ぎです
民泊に主戦場を変えた人は、本当にキツイと思います。
私は、かなり前にもここで言いましたが、不動産賃貸業に参入してきた人は、毎月の賃料収入という、比較的安定した収入を求めて参入してきたはずです。
それが、民泊の方が儲かるからと、安易にながれて行くのは、どんな了見なのか、と疑問に思います。
ここには、楽して儲けたいという心理が働いている事は確かだと思います。
この世の中、楽しようと思うと、いつかしっぺ返しが来るように出来ています、不思議ですが。
神様が何処かで見ているのでしょうね。
私は、これは平成の30年の間に出来上がった、独特な社会問題だと思っています
グローバル投資家により、ネットが一気に広まり、起業して数年で会社を売却し、多額の株式売却益を得る、という話をあちこちで聞きました。
確かに、個人のアイデアで会社を興し、それが大きな企業(主にGAFA)に買収され、大きな利益を得る事は、法的には問題ありません。
ただここに問題があるのは、人の繋がりとか、地元の人を大事にするとか、従業員を大切にするとか・・・
そういう人間臭い部分が感じられない、という事だと思います。
よくホリエモン等の若い経営者がいう事で、ITを使い、こういう無駄を省くとこれだけ利益が出る、又はこれだけ安くサービスが提供できる、という言い方をします。
確かに、中間で働く人をリストラしてコストを下げれば、それだけ利益も上がりますし、サービスを安く提供できるでしょう。
でもその反対側で、職を失った人は収入が無くなり、今まで買えていたものが買えなくなるので、その分経済は回らなくなります
一旦、削ってしまったものは、復活するのは難しいです。
ユニクロにしても、コンビニにしても、IT系の企業にしても、IT化するのは良いですが、その先の事もキチンと考えた上で、経営して欲しいです。
IT化で企業の利益が上がっても、全然立派ではないと、私は個人的に思います。
そうそう、IT企業の人が良く、ベイシックインカムのことを話題に出しますが、働かなくても幾らかの給付を与えるという方式ですが、私は諸手を上げて賛成は出来ません。
人間と言うのは、働く事に喜びを感じる動物ですし、働く事で人生の生きがいを感じる事が出来ます。
また、怠け者であるのも、人間です。
なので、収入は必ず働いて得られるようにする方が良い、と思います。
随分と話が逸れている様な気がしますが(笑)、今回のコロナ騒ぎで感じたことは、インバウンドに極端に片寄った経営は不安定なので、もっと国内需要に目を向けた事業を考える必要があるのでは、ということですね。