先日、トヨタの豊田社長が、これからの時代は終身雇用は難しい、という会見をしたそうです。
その理由として、「企業にインセンティブない」ということを挙げたそうです。
平成の30年間は、バブル崩壊後の景気低迷が余りにも長く続いたため、企業のそうですが働く側も、考え方が貧乏になったような気がします。
企業側は、極端なグローバル化により、短期的な利益を追い求めるようになったので、業績が悪くなると直ぐにリストラをします。
これを続けてきた結果、働く側も企業に対する忠誠心がなくなり、ちょっと嫌な思いをすると転職する事になります。
頻繁に転職するので、給料も上がらず、ずーっと低収入になります。
これが10年、20年と続くと、人間というのは恐ろしいもので、この低収入に慣れてしまうという現象が起こります。
この影響で、結婚が遅れたり又はしないということになります。
結婚したとしても収入が低いので、夫婦が共働きをするのは当たり前になってきていますし、社会がそういう方向に進んできました。
それと最近は、若い人が自動車の運転免許を取らない傾向が顕著だそうです。
収入が低く自動車を買えないので、そんなものはいらない、という事だそうです。
この様な時代になって、私たちがどういう選択をすればいいのでしょう。
一つ言える事は、企業に勤めて一生懸命に働いても、業績が悪くなるとリストラされる可能性があるのですから、そういう事が起り得る、という事で前もって準備をする必要があると思います。
その準備というのはやはり、仕事を指示待ちで行うのではなく、自分自身で考えて行動して、答えを見つけていく、という事を行う事だと思います
言ってみれば、経営者と同じように考え行動するという事ですね。
この様に若いころから心と頭を鍛えていれば、何か起こった時に対応できると思うのですね。
指示待ちの普通の従業員の様に仕事していると、何かあった時、例えばリストラにあった時、責任を会社に求め、何時までも心の切り替えが出来ないまま、過ごすことになります。
そんな状態では、人生もつまらないものに成るでしょうし、また良い仕事も出来ないと思います。
全ての事を自分の責任で処理するという習慣を付けておくことで、例えば何か良いアイデアがあれば、起業することもあるかも知れません。
令和の時代になり、これから数十年でどんな時代になるかは分かりませんが、今のところはここ数十年で進んでしまったグローバル化の波に対応しなければいけません。
大企業病と言うのは、大企業だけにあるのではなく、私たち個人にもあると思って、日頃からコツコツと準備をしたものですね。