「戦略において今日成功したものは、明日必ず失敗する。
何故ならばそれは、今日成功してしまったからだ」
上記の言葉は、先日ご紹介した中国4.0の著者である、
エドワード・ルトワックによる言葉ですが、これは戦時に
おいてだけではなく、ビジネス上にも言える事だと思いま
す。
中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)
以前にもお話ししたと思いますが、経済環境というのは刻
一刻と変化するものですし、これだけ成熟した経済環境で
すから、もし成功した手法なら、直ぐにライバルが真似を
してくる事は十分にある事です。
そう考えると、戦略と言うのも常に刷新して変化させなけ
ればいけない、という事だと思います。
これを読んでいて思ったことは、要は、臨機応変に対処す
る、という事だと思いました。
例えば、飲食店の場合。
店舗の立地の事、メニュー、そのメニューの価格、スタッ
フの動員人数などなど、やらなければいけいない事はたく
さんありますが、最初に立てた計画通りにいく事は稀だと
思いますし、最初の計画通りにには行かない事が殆どだと
思います。
これは、そのお店を営業するのに、お客様、取引先、天候
、社会情勢・・・
予測できない事柄が多いですから、計画通り、最初に立て
た戦略通りにいかないのが普通だと考えても良いくらいか
もしれません。
それでも、それでも、です。
私の経験上、計画通りに行かないかもしれませんが、戦略
、戦術は立てて行動するべき、だとも思います。
戦略と戦術がないと、どう動いて良いか分からないですし
、事業と言うのは自分ひとりだけで成り立つものではあり
ませんので、その協力を得ようと思うなら、自分の思いを
伝える必要がありますので、計画はやはり必要だと思いま
す。
その上で、環境の変化によって変わる事があるから、そう
いう時のために準備をしておく、備えておく、という事が
重要だと思います。
それで、この備えをする際に、色々と考え方があると思う
のですが、最悪の事態に備える、多少楽観的に考えて備え
る。
私が思うに、多分、ここでもバランスが重要で、最悪の事
態ばかり考えていては動きが鈍くなってしまうでしょうし
、楽観的過ぎると失敗する可能性が高くなるので、そのバ
ランス感覚が重要である、と考えます。
おそらく、これを「経営のセンス」という言い方をするの
だと思いますが、私たちビジネスパーソンはこの「経営の
センス」を磨くために、日々努力する、という事ですね。
どうすれば、このセンスが磨かれるのですかね。
鈍い脳みそを一生懸命使って考えてみようと思います(笑)
