い仕組みが紹介されています。
私は、以前にディーエヌ・エーの南場智子さんの書籍「不恰好経
営」という書籍を読んだ時も感じましたが、経営と言うのは要は
「やり遂げる力」にあるのかな、と思いました。
私は倒産寸前の経験をしている、という事はあなたもご存知です
が、私の場合、後に引けない状況だった、というのが当時の私の
原動力だったと思います。
社長なので、しかも私が長男で父から継いで何としても問題を処
理しなくてはいけない、しかも妻と子供が二人いる。
状況からして、行動せざるを得ない場面です。
マッキンゼーの社員(コンサルタント)は、自分が経営者という
わけではないので、最悪、その場を逃げる事が出来ます。
一般の会社では、そんな事もあるかもしれませんね。
でも、マッキンゼーの社員はそんな状況でも、怯まず、逃げず、
最後まで仕事を遣り通す。
南場さんが会社を興したときは、大前さんの罵声を浴びる権利、
というのがお祝いだった、という本とか冗談か分かりませんが、
それ位、マッキンゼーという会社は厳しいかった、という事でし
ょう。
そんな状況で育つ人たちですから、そりゃ~~、兵ぞろいのはず
です。
この書籍を読んで、自分が恥ずかしくなったのですが、私の場合
は言わば、死に物狂いの行動をして当たり前、という状況だった
わけです。
それを、この会社の社員は逃げずにやり遂げている。
大前研一氏はこの書籍で、これから日本はこういう人をもっと多
く育てなくては、これからの世界では太刀打ちできない、と言っ
ています。
まあ、勤めようとする会社の福利厚生ばかり気にしている人と、
将来を見据えて、報酬ではなく仕事の質、自分はこの会社でこれ
を学ぶんだ、と意気込んでいる人とでは、数年後の結果が違って
きて当然です。
最近、よく年金の話を耳にする事が多いですが、自分の将来を国
に預けてしまう人生と言うのは、何だか寂しいな、と思うわけで
す。
よくよく考えて見ると、国の事業や政策は税金や国債の発行によ
って賄われています。
その税金を払う人、国債を買う人は一体誰でしょう?
儲ける人、稼ぐ人がいないと、国の事業や政策を行うことは出来
ないという事ですよね。
大儲けをする人や大金を稼ぐ人を、頭ごなしに批判はできないと
思うのです。
これからの社会は、やはり「稼ぐ力」と言うのは最も重要なファ
クターですし、子供を持つお父さんやお母さんは、自分の子供に
その分野での教育をキチンと受ける環境を整えてあげる事が、本
当の子供思いの優しい親だと思うのです。
稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方
キャッシュフロー for キッズ (日本語版)
参考記事
投資に初心者も上級者もない?
