こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は兄弟喧嘩を止めさせる一つの方法をご紹介します。
第二子が生まれると必ず起こるのが兄弟喧嘩です。これは年が近い兄弟姉妹の場合が多いですね。概ね3歳以内の兄弟姉妹であれば必ずと言っていいほど起こるものです。
直接の原因は、上の子が積み上げた積み木を下の子が倒してしまうというような場合が多いですね。
あるいは上の子が遊んでいたおもちゃを下の子が奪ってしまう。それを見た上の子が下の子を怒るというような場面も多く見られます。
そんな光景を見たあなたは、どうするのでしょうか?下の子を叱る?上の子をなだめる?どちらの手段をとったとしても子どもたちは納得することはありません。そして、また同じことをして喧嘩が始まるのです。
なぜ、兄弟ができると喧嘩が絶えないのでしょうか?その原因の一つは、兄弟姉妹それぞれが生まれ育つ時の環境が違っていることに気付いていない親の存在なのです。
本質的に兄弟姉妹は仲の良い二人の子供ではなく、お互いがライバルなのです。
兄弟姉妹の間で起こる喧嘩の原因は、おもちゃが欲しいからではないのです。本当に欲しいのは親の愛情だということです。そこを理解していないと
「お兄ちゃんのおもちゃを取っちゃダメ」とか
「そのおもちゃは、もう使っていないんだから妹にあげたら」とか
なんとか言って喧嘩を収めようとするのです。でも、その結果はご存知のとおりです。同じ喧嘩が毎日繰り返されてしまうのです。
親のあなたとしては、兄弟姉妹はみんな自分の子供だから“平等”に育てなければいけないと考えているのではないでしょうか?
もちろん、親として子供それぞれを一人の個人として扱い、出来るだけ惜しみなく愛情を与えなくてはいけないと考えるのは、とても重要なことです。
ただ、兄弟姉妹それぞれを平等に満足させることは出来ないということも覚えておかなければいけません。どんな状況でも、いつも100%平等というのはあり得ないのです。
兄弟姉妹はライバルであり、お互いに親の愛や関心を“深く、激しく”必要としているのです。
上の子としては、下の子に対して、今まで親の愛を独り占め出来ていたのに、こいつが来てからママの愛を奪った憎いやつと捉えています。
下の子としては、生まれたときから存在している年の近い子供がいる。そして、なんでも上手にすることが出来るすごい存在だと捉えています。
そして、少しでもそのライバルに勝つためにはどうすればいいのかを考えています。強いライバルに勝つことでママの愛情を独り占め出来るかもしれないと考えているのです。
そんなライバル同士が同じ屋根の下で暮らしていると喧嘩が絶えないことは当然のことではないでしょうか?
そこで、その喧嘩を繰り返さないようにするためには“平等”に育てることは考え直さないといけないということになります。
上の子としては、100%自分ひとりのためにあった親の愛情が下の子が来た途端50%も奪われているのです。平等に扱うということはそれだけ上の子の既得権を半分も取り上げてしまうということになるのです。
下の子としては、生まれたときからママの愛情は50%ですから、その50%を少しでも多くするために上の子に喧嘩を仕掛けるのです。
あるいは、上の子が叱られる場面をよく見て、そして褒められる場面をよく見て学んでいきます。そうすることで怒られることが少なくなり、褒められることが多くなることでママの愛情を引き寄せるという作戦を取るのです。
ですので、初めての兄弟姉妹育児を経験する親としては下の子が可愛くて仕方なくなるというわけなのです。
逆に言えば、上の子がママの愛情を取り戻そうとすればするほど上の子が許せなくなるという「上の子可愛くない症候群」という病に取り憑かれてしまうのです。
では、どのようにすれば兄弟姉妹が仲良く助け合いながら成長することが出来るのでしょうか?
今までにご紹介した兄弟姉妹それぞれの心理を理解することで順調な「きょうだい育児」の第一歩が踏み出せるのではないでしょうか?
具体的な方法というのは、ちょっと長くなってしまったので、またいつかご紹介させて頂こうと考えています。
「きょうだい育児」にお悩みのママはこちらの記事も参考になさって下さい。
子育ての期間は、苦しい時もありますが、あっという間に終わってしまうのも事実です。掛け替えのない素晴らしい育児という時間をパートナーと共に楽しんで頂きたいですね。
せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。
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