子どもを叱り続けると子どもは考えなくなる
こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。
自分の子供は「ちゃん」と育てたいと考えているのは多くの親の姿です。しかし、その「ちゃん」というのが見えていない親が多いのも事実です。
ここでいう「ちゃん」と言うのは「育児の軸」ということです。この「育児の軸」が日によって、そして親の気分によってぶれている場合が多いのではないでしょうか?
今日は、親の「教え」についてお話します。
親が子どもに様々なことを教えます。そして、それを子どもが噛み砕いて自分のものにしているかどうかを確認する時があります。
例えば「信号が赤になるとどうするのかな?」と聞きます。子どもは「止まる」と答えると満足して褒めてあげます。
しかし、「赤になったら渡る」と答えると、「それは間違いだな」と指摘したり、時には「なんど言ったらわかるんだ!」と叱ります。
でも、子どもは「信号が赤になるとどうなるのか?」という質問を聞いて、横断歩道の信号とは考えずに、車の信号機を頭に浮かべたのかもしれません。
車の信号機が赤になると車が停まる。それをみて横断歩道を渡ると考えたのかもしれません。
その柔軟な考え方をすぐに否定されると子どもは混乱していまいます。
特に、親としては信号機を守れないと命の危険があると考え、その答えを早急に修正しなければいけないと思い感情的に叱ってしまう場合があるでしょう。
怒られた子どもは、今度は怒られないようにと、どのような行動に出るのでしょうか?
また、間違った答えだと言われると、「そうか、歩道の信号のことだったのか」と自分の考えを治そうという子どもは少ないのではないでしょうか?
親としてはどうしても「親目線」で子供を見てしまいがちです。そして、予め「答え」を用意しておいて、その「答え」以外のことを子供が言ってきたら、「間違いを正さなければいけない」と時には強い言葉や行動で子供を「矯正」しようとします。
これが子供から自由な発想を奪ってしまい、将来の独自性を摘んでしまう結果になるのです。
「まちがい」を指摘されたり、叱られたりした子供は、それが何度も繰り返されると「間違ってはいけない」と叱られない道を選ぶようになります。
つまり、自分の意見をいうことを抑えてしまうのです。
あなたも経験があるのではないでしょうか?小学生の時に「この答えが分かる人!」と先生の問いかけに皆が手を上げた。先生があなたを選んで答えさせた。しかし、その答えは見事に間違っていた。
あなたにしてみれば、勇気を出して答えたのですが、他の生徒たちの前で「間違い」と指摘された。自分を恥じて顔を赤面させながら席に着く。
そんな経験があれば、次からは手を上げるのをためらうのではないでしょうか?
子供は間違って当たり前。しかし、その間違いをわからないまま成長すると何が間違いで何が正しいのかが身についていきません。
間違いを出して、それがなぜ間違いなのか、そして、どのようにすれば間違わないようになるのかを学びながら成長することが大切なのです。
日本人の自己肯定感が低いのは、間違ったら恥ずかしいという育てられ方をしているのが原因です。
間違っても良い、失敗しても良い、どんどん間違いなさい、どんどん失敗しなさい。その先に正しい答えが見えてくる。大きな成功が見えてくるという考え方を親が頭において育てることが大切ではないでしょうか?
せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。
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