子育てには「当たり前」を教えることが大切なことです。
あなたは、赤ちゃんに、「当たり前」のことを教えていますか?「当たり前」というのは、「今、歩いている」「今、あなたは走っているのよ」と言うことを教えていますかと言うことです。
あなたにとっては、「歩く」ことも「走る」ことも「当たり前」にしか思っていません。でも、赤ちゃんにとっては、「歩く」と言うことがどういうことであるのか知らないのです。
いきなり、「さあ、今日は、公園まで歩いていきましょうね」と赤ちゃんにお話ししたとします。
あなたが赤ちゃんに、「公園」という言葉や「歩く」という言葉の意味を教えていないと、赤ちゃんにとって、「公園ってなに?」「歩くってなに?」状態なのです。
あなたが、当たり前だと思いこんで、それが「赤ちゃんは、知っている」と思いこんでいませんか?
これから三枚の写真をお見せします。あなたは、それが何であるのか直ぐに答えてみて下さい。
さて、すぐに説明出来ましたか?初めは、戸惑いましたよね。
「えっ、これはなに?」
「どう説明したらいいの?」
などと、一瞬考えましたよね。
赤ちゃんは、それと同じなのです。あなたが当たり前として捕らえている風景は、赤ちゃんにとっては、「えっ、これなに?」状態なのです。
赤ちゃんは、突然立ち止まったり、あなたに抱かれている時に、突然どこかに気を取られたようになるときはありませんか?
あなたがその様子に気づいて、周りを見渡しても、あなたが興味を引くようなものは見あたらない。
そして、赤ちゃんに「どうしたの?なにがあったの?」と聞いたことはありませんか?
あなたにとっては、なんでもないことが、赤ちゃんにとっては大きな発見になっているのです。
ですので、あなたが当たり前と思ってスルーすると、せっかくの大発見に酔いしれている赤ちゃんの意欲をつぶしてしまうことに繋がってしまうのです。
赤ちゃんが興味を示したことはもちろんですが、生活している中で全ての名前を赤ちゃんに教える習慣をつけて下さいね。
ヘレン・ケラーにサリバン先生が教えたように…

井戸小屋に行って、私が水をくみ上げている間、ヘレンには水の出口の下にコップをもたせておきました。冷たい水がほとばしって、湯のみを満したとき、ヘレンの自由な方の手に「w-a-t-e-r」と綴りました。
その単語が、たまたま彼女の手に勢いよくかかる冷たい水の感覚にとてもぴったりしたことが、彼女をびっくりさせたようでした。彼女はコップを落とし、くぎづけされた人のように立ちすくみました。
ある新しい明るい表情が顔に浮かびました。彼女は何度も「water」と綴りました。
それから、地面にしゃがみこみその名前をたずね、ポンプやぶどう棚を指さし、そして突然ふり返って私の名前をたずねたのです。私は「Teacher」と綴りました。
(中略)
家にもどる道すがら彼女はひどく興奮していて、手にふれる物の名前をみな覚えてしまい、数時間で今までの語彙に三十もの新しい単語をつけ加えることになりました。
※引用「ヘレン・ケラーはどう教育されたか サリバン先生の記録」明治図書刊
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