こんにちは 柴田です。
風疹が大流行しているようです。二月にも記事にしましたが、収まるどころか拡大しているようです。
■妊娠望む女性に異例の注意喚起 風疹流行が拡大 胎児が危ない
風疹の流行が拡大している。
昨年の患者数は全数報告の対象となった2008年以降最多の2353人だったが、今年は昨年をはるかに上回る勢いで増加が続いている。
風疹は妊娠初期の女性がかかると、赤ちゃんが難聴や白内障、心疾患などの「先天性風疹症候群(CRS)」になる可能性があるが、その報告も昨年10月以降、6例に上った。
流行の中心は成人男性で、背景には過去の予防接種制度がある。専門家は
「身近に妊婦や妊娠を望む女性がいる人はぜひワクチン接種を受けてほしい」
と訴えている。
▽春先が心配
「通常、風疹は春から夏にかけて患者が多くなります。冬の1、2月にこのペースでは、今後どこまで増えるか分からない。春先が心配です」
国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は、止まらない流行に危機感を募らせる。
感染研によると、今年の第7週までの患者報告数は2月20日現在で745人。
昨年同期(36人)の約21倍に達した。
特に関東で多く、最多は東京都の369人。次いで神奈川県(94人)、埼玉県(63人)、千葉県(57人)の順。関西でも大阪府(42人)や兵庫県(35人)で増加がみられる。
今回の流行の始まりは一昨年の春までさかのぼる。海外で感染して帰国後に発症する“輸入例”を端緒に、福岡県、大阪府、神奈川県などで地域流行がみられ、職場での集団感染も複数報告された。
年間の患者数は371人だった。それが昨年は関西から関東、全国へと流行範囲が広がり、患者は2000人を超えた。
▽胎児の心臓に障害も
風疹は、患者のせきやくしゃみ、会話で飛び散ったしぶきに含まれる風疹ウイルスを吸い込んで感染する。
2~3週間の潜伏期間の後、発疹や発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れる。
まれに脳炎などの重い合併症が起きる一方、感染しても症状が現れない「不顕性感染」の人が15~30%いるとされる。
妊娠初期の女性が感染した場合、ウイルスが胎児に感染し、目や耳、心臓に障害のある赤ちゃんが生まれることがある。
昨年10月からの4カ月間に大阪、兵庫、香川、埼玉の1府3県で計6例のCRSが確認され、今後も増加が懸念される。
今回の流行の最大の特徴は20~40代の男性が中心という点。
「過去約30年にわたる定期予防接種制度の変遷で、この特徴は説明がつきます」と多屋さんは解説する。
▽予防接種を!
風疹はワクチンの接種で十分な免疫を獲得しておけば予防できる。
現在は男女とも1歳と小学校入学前1年の計2回、はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)を接種している。
しかし、定期接種が始まった1977年当時はCRSの発生防止が目的で、94年まで対象は女子中学生のみ。
このため現在の30代後半以上の男性は、風疹にかかったことがない限り免疫がない。
95年からは男子中学生も対象となったが、接種率は低く、現在の20代後半から30代前半の男性も免疫のない人が多い。こうした経緯が現在の流行につながっている。
問題は、この世代の男性の周囲には妊娠出産年齢の女性が多いこと。
厚生労働省は1月29日、定期接種対象者への積極的な接種勧奨や、十分な免疫がない妊婦の夫や同居家族、妊娠希望の女性らに任意での接種を検討してもらうよう自治体に求める通知を出した。
異例の2012年度3回目の注意喚起だ。ホームページやポスターで啓発に取り組む自治体もあるが、なかなか接種率は向上しない。
「妊婦さん自身は接種ができません。安心して妊娠期間を過ごせるように周囲の人が守ってあげてほしい。流行阻止には予防接種しかないのです」と多屋さんは話している。
by 産経ニュース 2013.03.05
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