昨年の今ごろと比べて雪も少なく、比較的寒さも緩む日があり、やはり今年は暖冬なのかなと今のところ思わせる平成最後の冬。
今年もあと一週間を切りましたが、「函館真昆布」の里・南茅部の沖では養殖真昆布漁家さんが寒い中、種付けを終えた施設の調整・手入れ作業をする姿が見られます。
遠目には、のどかな漁村の風景に見えますが、実はそうではないんです。
今年は漁家さん方、思わぬ異変に対策を迫られているんです。
それは種付け作業が進められている最中に起こりました。
紐に定着した胞子から葉が伸び始めたこの種糸をロープに差し込み、それを沖合の施設に吊り下げて成長させる養殖真昆布ですが、その吊り下げられたロープから稚葉が抜かれたり、噛みちぎられるという現象が起こり、今までにないケースでなかなか原因が掴めず、今年、大量にやってきているワタリガニが悪さしているのではないかなど、さまざまな情報が飛び交いましたが、調査の結果、これもまた今年はこの南茅部で豊漁になっているホッケが悪さしていることがわかりました。
その後、さまざまな防衛策を講じるも有効な手段が見つからないまま、種付けのやり直しを繰り返し、1ヶ月が過ぎ、完全には終息してはいないようですが、海水温の変化などからホッケの姿は減っているようです。
そして、もう12月の下旬。
種付け時期としても遅いくらいですから、あとはどれくらいリカバリーできるかということになりますが、すべての浜で被害が発生しているわけではないので、来シーズンの生産量にどれほどの影響が出るのかは現時点ではわかりませんが、養殖真昆布漁家さんは今、必死に知恵を出してリカバリー作業に努めています。
某人気ドラマで台風で収穫直前の稲が全滅するのを目の前に「自然を相手にしていればこんなこともある」というセリフがありましたが、今回は時化とか潮の早さなどとは違いますが、これも自然の中で起きた現象。
予想外のこんなことも起こります。
しかし、南茅部の養殖真昆布漁家さんはこれまでもさまざまな自然の猛威、いたずらを前にこれまでの知識と経験から難局を乗り越えてきました。
今回も乗り越え、来シーズンもすばらしい真昆布を水揚げされることを祈っています。
当組合ではここ函館南茅部で水揚げされた最上級の函館真昆布、がごめ昆布を丹精込めて製品化し、みなさまにお届けいたします。
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