2020年6月30日(火)
せっかくここまできましたので、美術館内外も散策。![]()
(HPより抜粋)
伊丹市立美術館:兵庫県の南東部に位置する伊丹市は、神戸市から約20km、大阪市から約10kmの圏域にあって、江戸時代には「酒の町」として繁栄し、文人墨客が訪れる文化の香り高い町として喧伝されてきました。その伊丹の街に美術館をという市民の声によって、かつての「酒の町」の中心地に1987(昭和62)年11月にオープンしました。
館蔵品の大きな柱は、19世紀フランス美術を代表する作家の一人、オノレ・ドーミエの2,000点をこえる諷刺版画、49点の彫刻、4点の油絵などで、このコレクションは日本国内ではもちろん、世界的にも有数の規模を誇っています。これを核に「諷刺とユーモア」というコンセプトのもと、18世紀イギリスから現在へといたる国内外の近代諷刺画を主に蒐集し、アーカイヴ含め約9,000点を収蔵しています。下の写真は同館HPよりお借りしました。過去に特別展を開催されています。
《箱は空にかえってゆく》 堀内正和
堀内氏はこの作品について次のように語っています。「意識していたわけではないが、勢いが上に昇っていく作品を今までに随分作った。この作品では、上に昇って空中に飛んでいくものを作りたいと考えた。それから時間を彫刻に採りいれたいと考えた。1番下の手は今日の手。箱をしっかり支えている。真ん中の手は明日の手。箱は手から離れる。上の手は明後日の手。箱は空にかえってしまった。箱は現世の有。すべての有は無より生じ、無にかえる。空なるかな」(『アート・テクニック・ナウ堀内正和の彫刻』、河出書房新社刊)
エミール=アントワーヌ・ブールデル (1861-1929)
1Fロビーには堂々たる風貌の《ドーミエ像》(1927)
庭には《牧神と山羊》(1908-1909)
B1Fの展示室にあった《モントーバン記念碑》(1898)は撮り忘れました。![]()
グッズコーナーの片隅に置いてあった彫刻に見覚えがある作風を感じました。銘板をみると柳原義達作とあり、さっそく係りの方に撮影の許可を申し出て撮らせていただきました。![]()
柳原義達(1910-2004)
《犬の唄》(1950、鋳造1987)があります。ナチスドイツへの抵抗を表したシャンソンとそれを唄う歌手の身振り(犬のような服従のポーズの裏側に隠された批判精神)に着想を得て制作された作品で、敗戦後の作家自身の孤独が込められています。当館の作品は、石膏原型が既に損失していたため東京ステーションホテル所蔵のブロンズ像(1950)を型に作家自身の監修のもと新に鋳造されました。
《遺された時ー蔵の組舟》(1990)
彫刻家・江口週(1932- )と当館とのコミッション・ワークで、1986年(昭和61)に取り壊された旧岡田家の酒造蔵の一つ、「大蔵」と呼ばれた蔵の梁を素材に造られました。清潔で力強い形態は、まるで悠然と大海をいく舟のような印象を観る者に与えます。蔵の記憶をとどめながらこの地に座した本作は、人の営為を静かに見守っています。











