言葉の定義を最初に整えてコミュニケーションの質を高める | 心意気から始める経営改革のススメ

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感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

 

「規則正しく食事をとる」という言葉を聞くと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか。

朝食は毎朝7時、昼は正午から、そして夕飯は6時半から食べ始め、遅くとも午後8時以降には食事をしない…。

このような食事スタイルをイメージする人も多いかと思います。そして、このように「規則正しく食事をとる」ことはなんだか身体にも良さそうです。


もちろん、このような規則正しい食事スタイルを続けることで健康を維持できるかもしれません。

 

一方で、何かの都合で「ランチを食べたのは午後2時を過ぎていた」とか、残業があったために「夕飯を食べ終えた時には午後9時を回っていた」とかいったこともあるかと思います。

そこで、何も気にしなければよいのですが、中には「今日は規則正しく食事ができなかった」「ここのところ忙しく食事を食べる時間も不規則なので、健康にも悪そうだ」と必要以上に落ち込む人がおられます。


しかしながら、毎日同じ時間に食事をするというのは、単に時間という点で規則正しいだけに過ぎません。

言い換えると、お腹が空いた時に食事をするというスタイルだって、身体の欲求に素直に従っているという点で、ある意味規則正しいと言えるのではないでしょうか。


つまり、「規則正しい=同じ時間に同じ行動をする」と解釈してしまうと、必要以上に自分の視野を狭くしてしまい、自分の行動を制限してしまう恐れがあります。

 

 

人は「言葉」を通して「事実」を認識します。

このため、同じ言葉を使っていても、AさんとBさんとでは別の事実として捉えていることがあります。

 

以前、私がびっくりしたのが「自主的」という言葉。

 

私としてはもちろん良い意味で「自主的に取り組んでいる」としてクライアント先の社員の方にお伝えしました。

 

しかしながら、社員さんは「自主的=勝手に」という意味で捉えて、会社として評価されないことをやっていると解釈されていたのです。

 

 

実はそのクライアントさんでは、過去に社員が自主的に取り組んでいたプロジェクトを上司から後になって批判されたという事実がありました。

 

もちろん、社員は会社のためになると思って始めたことだったのですが、ちょっとした事実関係の食い違いがあり、「勝手なことをやって」と怒られたのです。

人は過去の経験や自分の価値観をベースに言葉を解釈します。

 

このため、同じ日本語を使っていても、コミュニケーションが上手くいかないことがあります。

 

それゆえ、一般的によく使う言葉であっても、「この言葉の定義は」というように、最初に言葉を整えることを意識することで、コミュニケーションの質も大きく変わります。

なお、同じ社内であってもミスコミュニケーションが発生するなら、商品をセールスする際など、社外の人や初めて会う人と話をする際には、さらに言葉を整えることが求められます。

 

その際、いかにして相手の話を聴くことができるかによって、伝える言葉も変わってきます。

 

 

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