ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
自分の「成功パターン」という言葉を聞いた時、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか?
誰しもできる限り失敗は避けて、成功したいと思っています。
「成功パターン」なるものがあれば、それを知りたいはずです。
一方、「パターン」と言われると、なんとなく胡散臭いものを感じる人も多いかもしれません。
ある仕事で「成功」するかどうかは、実際にやってみないと分かりません。仕事の場合は、お客様という相手がいるので、どんなに優秀な営業マンでも、100人を100人とも100%の確率で結果をコントロールすることはできません。
仕事には一定の確率で失敗がつきものです。このため、「成功」といった時には、何%まで失敗を許容できるかが一つのポイントになります。
9割以上成約しないと成功とは見なさない人もいれば、3割うまくいけばOKという人もいます。
昨今では消費者のニーズが細分化し、コロコロ変わるため、同じ商品を売っていても売り上げが伸び悩んだり、広告の効果が小さくなったりすることが日常茶飯事です。
このため、仕事における成約率は過去に比べると、どうしても低くなる傾向にあります。
それゆえ、仮に自分なりの「成功パターン」を持っていたとしても、常に軌道修正することが絶対に欠かせません。
つまり、「成功パターン」は固定的なものではなく、変動するものなのです。
一般的に言われる「成功パターン」はいわば「やり方」の部分。そういう意味で何か普遍的な「成功パターン」があるというのは間違いです。
一方で、自分の過去を振り返ってみると、同じような失敗を繰り返していることが少なくありません。
その都度は「正しい」と判断して行動していたとしても、後から振り返ってみると、結果的に「正しくなかった」ということが誰しも一つや二つはあるはずです。
その正しくなかった決断や行動が「やり方」の問題であれば、仮説と検証を繰り返す中でいつかは正しい結論に辿り着きます。
しかしながら、それが「やり方」以外の問題であった場合。
いくら努力を重ねても、高額なお金を払って専門家の先生に習っても、自分が期待したような結果が出ないことがあります。
この場合は「やり方」の問題ではないので、時間をかけても軌道修正できないのが厄介なところ。そうなると、「自分はこんなに頑張っているのに」「あの先生のノウハウは役に立たない」といったように、自分以外のところに失敗の原因を求めるようになり、逆恨みが始まります。
まさに「失敗パターン」です。
仕事で成功するには「自責」が絶対に欠かせません。「自責」、すなわち、自分に責任があると捉えて、自ら主体的に行動することです。
お客様が自社の商品を買ってくれないのは、その商品の良さを分かってくれないお客様が悪いのではなく、その商品のベネフィットをお客様にきちんと伝えられない自分に責任があると考えられない限り、その商品を売り続けることは不可能です。
先ほど「やり方」としての「成功パターン」はないと書きました。
しかしながら、自分以外のところに失敗の原因を求める「他責」を排除し、「自責」をベースに主体的に行動するための「成功パターン」はあります。
日本語で「責任」と言うと、「自分が引き受けて行わなければならない任務。義務」(三省堂「大辞林」より)といったように、やや受身的なニュアンスが強いです。
一方、英語で「責任」に当たる「responsibility」 は「(人などの)責任能力、信頼性。(人などに対して)果たすべき道義的務め」(小学館「プログレッシブ英和中辞典」より)のように、より主体的、能動的な意味合いがあります。
そして、仕事で求められる「自責」という場合の「責任」は「responsibility」の方です。
国や会社が必ずしもその責任を果たしてくれるとは限らないと分かった今、他責に陥りやすい「失敗パターン」にはまってしまうと、ますますリスクが高くなります。
我々は自責をベースとする「成功パターン」を見つけるために、人の「思考の癖」に着目しています。
人は「感情→思考→行動」という流れに沿うという仮説の下、行動によって生まれる結果を変えるためには、感情と紐づける形で自分の思考の癖を知ることが効果が大きいことを日々の仕事を通して実感しています。
人を動かす原動力である心意気。心意気を言語化するにはかなりの時間がかかります。けれども、自分の思考の癖を知ることは、それほど難しいことではありません。
「10個の質問」を基に、自分の思考の癖を知って、スッキリ納得する形で仕事の成果につなげたい方は、「こちら」をチェックしていただければと思います。