ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
学生時代の友人で某省で働いている人の話を聞くと、官僚の間で評判の良い大臣には共通することがあるのが分かります。
やはり、その分野のことをよく勉強して、的確な指示を出し、自分で責任を負う覚悟のある人は概ね評判が高いようです。
一方で、職員の話に耳を傾けず、自分勝手に動き、パフォーマンスを上げることばかりに関心のある人は人気がないとのこと。
この点、今は亡き田中角栄氏は役人の人心掌握では抜群に優れていた模様です。
官僚の面従腹背が時々話題になりますが、今度友人に会ったら、「今の大臣ってどうなの?」と聞いてみたいと思います。
一方で、中小企業の経営者。
昔のようなカリスマ社長が減り、社員の価値観も多様化している中、指示を出しても、なかなかその通りに実行されないという歯がゆさを感じておられるのではないでしょうか。
昨日もある経営者との打合せで、「彼は『ハイ、分かりました!』って、いつも返事はいいんだけど、蓋を開けてみると、なかなかやらないんだよね」ということが話題になりました。
中小企業における面従腹背には3つのパターンがあります。
1.社員が「社長は間違っている」と考えている
2.社員が「自分はやりたくない」と思っている
3.社員が指示の内容を理解していない
この中で、会社として真剣に取り組まなければならない仕事なのに、社員がやりたくないと思っている場合。
明確に反対している訳ではないものの、結果的にやらないために、社長の指示が実行されません。
その際、「四の五の言わずに取りあえずやれ」と怒鳴ってしまっては逆効果。
社員のやる気が出ない理由を探り、それに応じてかける言葉を変える必要があります。
「指示通りにならない時に、怒って次の面従腹背を生むのは成長が止まる会社、指示通りにならない時に、冷静に社員の腹の中を探るのが成長し続ける会社」
です。
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