キャッシュフローを回すには論語と算盤の両方を兼ね備える | 心意気から始める経営改革のススメ

心意気から始める経営改革のススメ

感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

8年ほど前にキャッシュフロー経営の観点から、実践すべきポイントを100個のチェックリストという形でまとました。

今回、そのチェックリストのエッセンスを60分で解説する動画を作成しました。

↓ ↓ ↓

今回自分自身で、チェックリストを見直す中で気づいたのは「同じ内容であっても焦点の当て方によって伝わるメッセージが変わってくる」ということです。

8年前は基本的にはキャッシュフローという点からポイントを絞ったのですが、これをマネジメントや人材育成という観点から見ると、強調したい点が変わってくるのです。

 

論語と算盤で言えば、

 

  • 算盤=キャッシュフロー、数字
  • 論語=価値観、考え方

 

です。

 

 

会社経営を続けていくためには、資金繰りが回ることが必要。つまり、キャッシュフローをしっかりと回していくという観点で、数字は大切です。

 

一方で、数字的な整合性が取れて、立派な事業計画を作ったとしても、それだけではキャッシュフローは回りません。

 

・なぜ、その商品を売るのか

・事業を通して何を実現したいのか

・そのために普段何を大切にするのか

 

といった部分が定まっていないと、お客様やお取引先を巻き込むことはできません。

 

逆にいかに立派な理想を掲げていても、その実現に向けた数字的な根拠がないと、銀行からお金を借りたり、投資家から出資してもらったりすることができません。

 

 

つまり、地に足がついた形で事業を続けていくためには

 

  • 算盤=キャッシュフロー、数字
  • 論語=価値観、考え方

 

の両方が備わっていることが必要です。

 

 

いま仕事で、経営者を突き動かす原動力である心意気の言語化に力を入れているのは

 

心意気を言語化する
 ↓
論語に相当する自分の価値観や考え方を自覚する
 ↓
算盤に相当するキャッシュフローや数字を固める

 

方が効果的であると実践を通して確信しているからです。

 

 

8年前は自分の中でも、ここまでの言語化ができていませんでした。

 

チェックリストをまとめた際、「超キャッシュフロー経営」という名前をつけたのですが、「キャッシュフロー経営」を超えるという意味での「超」の部分を心意気と結びつけるまでには至っていなかったのです。

 

 

いったん体系化したり、チェックリスト化したりすると、それなりにまとまった感じがします。このため、それをあえて再構築したり、もう一度作り直したりするのは、心理的な抵抗感もあります。

 

けれども、今回以前に作ったチェックリストのエッセンスを動画を撮影する中で、焦点を変えると、新しい価値が生まれることを改めて実感しました。

 

 

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