勘に頼らず、数字を検証できる簡単な売上予測の立て方 | 心意気から始める経営改革のススメ

心意気から始める経営改革のススメ

感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

今年も今日を入れて残り5日。

毎年感じることですが、あっというまの一年だった感じがします。


新年に向けて、新たな事業計画を立てておられる方とおられるかと思いますが、年初に立てた計画がなかなか思った通りに進まないケースが増えています。

最近お会いしたベテラン経営者であるクライアントさんも、やはり「ちょっと先行き読めないねぇ」というお話をされていました。

誰もが少なからず不安を抱えている状況ですが、もし、30分ほどお時間があったら、一度お試しいただきたい売上予測の方法があります。

仮に御社の今期の売上高が3億円とします。

これを売上高の多い順番に並べてみて、

・A社:1億円
・B社:8,000万円
・C社:6,000万円
・その他:6,000万円

になったとします。

どこまで細かくやるかは時間との兼合いによりますが、売上の8割程度をカバーするまでは個別に、それ以外はその他でまとめても良いかと思います。


そして、来期の売上を見込む際の基準値(掛目)を設定します。

例えば、売上の減少が見込まれるという想定で、

○・・・80%
△・・・50%
×・・・20%

という具合です。


次に、取引先別に一連の景気動向の影響を受けるかを、ざっと考えてみて、どの基準値に該当するかを組合せてみます。

ここでは、仮に以下のような組合せになったとします。

A社=△
B社=○
C社=×

すると、売上上位3社に対する売上予測は

A社=1億円×50%=5,000万円
B社=8,000万円×80%=6,400万円
C社=6,000万円×20%=1,200万円

となり、3社合計では

5,000万円+6,400万円+1,200万円=12,600万円

これは今期の3社合計売上が24,000万円だったので、今期の52.5%(前年比▲47.5%)という数字になります。


経営者の中には、長年のご経験で、「ざっと見積もって売上半減では・・・」と予想されている方もおられるかもしれませんが、上記の例でいうと結果的には、その「勘」はあたっていた(?)ことになります。


このような形で売上予測をやるメリットは、3つあります。

1.不安の解消につながる
2.数字の検証ができる
3.対策の実施につながる


最初の「不安の解消につながる」ですが、不安の多くは

・しかるべき情報がない
・何を参考にすればよいか分からない

ということから発生します。

しかし、上記のやり方は例えその数字や予想が間違っていたとしても、自分で考えて出した数字です。

少なくとも上位3社の売上の合計が約半分になる可能性があると理解することで、漠然とした不安は具体的な数字に置き換えることができます。


次に、「数字の検証ができる」ですが、先の勘に頼った予想と違い、基準を設けてやるやり方だと、後から数字の検証ができます。

A社に対しては、2割ぐらいの落込みで済むと思っていたが、3割近く売上が減った

という場合もあれば、

予想以上に業績の回復が早くC社の売上は今年の6割程度は確保できそうだ

というケースもあるかと思います。

いずれにせよ、ある前提条件を置いて数字を予想し、現実の状況と照らし合わせて数字を検証することで、何が正しく、どこが間違っていたのかを確かめることができます。


そして、「対策の実施につながる」。

先の事例でいうと、御社内におけるA社とB社の売上シェアが逆転する見込みです。

売上が半分になっては資金繰りも厳しくなりますので、次に考えられることとして、

B社に対する売上をもう少し伸ばせないか?
   ↓
売上を伸ばすにはどうすればよいか?
   ↓
この時期、値上げは厳しいが数量は伸ばせるか?
   ↓

という具合にやるべき対策が具体化できる可能性があります。


今回の事例は取引先別の売上として見てきましたが、これは例えば、製品別、サービス別であっても同じです。

最初はあまり複雑に考えずに、まずは大まかでも数字のイメージをつかむことがポイントです。


会社の売上形態に即した形で、基準を設定して、まずは来期(1月以降)の売上を予想してみる。

紙と電卓さえあれば、予想できますし、お得意な方はエクセルを使えば、もっとお手軽にできるかもしれません。

いろいろと不安な状況が続いていますが、ご参考になれば幸いです。


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