真弓定夫先生から教わった言葉に、
「機嫌・元気・快食・快便・快眠」があります。
有症状の小児を自宅で看病する際に、気を付けておくべき5つのポイントです。
これを解説した文を引用します。
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自宅で経過をみている過程で、次の5つのポイントのいずれかが崩れた時には、受診しなければなりません。
それは機嫌・元気・快食・快眠・快便です。
「病を診るな、ひとを診よ」
私どもがい学生時代に医学概論でしっかりと教え込まれた言葉です。
残念ながら、いまは病気のほうばかりにとらわれて、ひと全体を診るという大局的な判断ができていないのです。
ひと全体を診る根底に機嫌と元気があります。
機嫌がよいというのは精神面が安定しているわけです。
元気があるというのは身体的に問題がないわけです。
食事・睡眠・排便は健康を保つうえでの3大要素です。
したがって、食欲がない、眠りが浅い、便が出ない、そうした症状が出始めたら受診するという習慣をつけておくとよいでしょう。
(中略)これらの症状が出たら、身体から何が失われてゆくかを考えて、それを補給しなければなりません。
まず最初に失われるのは水分ですから、水を補給することです。
(中略)
家庭の台所は同時に薬局でもあることをしっかりと心得て、料理を手作りする習慣を子どものうちから身に着けておくことが、病気から身を守る何よりの要諦になります。
(『子どもたちに贈る12章』 真弓定夫著 生食協会MOOK より)