よく「うちはがん家系で・・・」とか、「体質が遺伝した」などと言いますが、
実際のところ、どうでしょうか。
確かに、遺伝子の検査で異常が出るようなケースもあります。
そういう場合は、確かに家系や遺伝ということはあるかもしれませんが、そのような検査での異常を嘆いたり、遺伝だ、遺伝だといって嘆いててばかりだと、何もはじまりません。
遺伝を考えるにあたり、一番大切なのは、
「親の思考グセ、親の言語パターン、親の行動パターン、親の価値観が子どもに伝わる」
ということです。
更に、親が子どもにしていた食習慣も遺伝すると考えられます。
子どもの頃から親が好んできた食習慣、食に対する価値観は、子どもになんらかの影響を与えます。
細かな好き嫌いは、親子でも差が出ることはあれ、大きな部分の考えかたは、親の影響が大きいと考えられます。
表参道首藤クリニックでは、多くのがん患者さんと向き合っていますが、
食習慣のことをたずねると、乱れている方が結構多いです。
何十年もの間、不適切な食習慣を続けた結果、がんの診断になってしまったのです。
そのような食習慣を、がんになったからと言って急にガラッと変えるのは、非常~~~に大変です。
毎日の食事こそが、それぞれの身体の細胞を作る原材料となり、修復の材料となります。
すなわち、毎日の食事こそが、最良の予防薬なのです。
がんになってから慌てて食事を変えるのは大変です。
良い食習慣を子どもに伝えることが、その子どもにとっての大切な財産になるのだと思います。
遺伝するのは家系のことや体質うんぬんの前に、あらゆる「習慣」です。
愛のこもった最高の予防薬(=毎日の食事)を提供する親こそ最良の医師である、と言ってもよいのではないでしょうか。
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申請の際に、メッセージのない方は承認いたしませんのでご了承ください。
簡単な自己紹介と、どういう理由で申請されたかなどを教えていただけるとありがたいです。
お手数ですがよろしくお願いいたします。
Dr.SHUTO
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