「脳から高める免疫力」シリーズ
がんの全身「骨」転移をしていた患者さんで、
当院に通院して治療をした後、
転移していた骨のがんが回復して今も元気にしている方がいらっしゃいます。
この方に「なぜがんが回復したと思いますか?」と感想をきいたところ、
「大丈夫だという希望を持てたからです」
という回答が返ってきました。
この方は答えるときに、「〇〇という治療法がよかった」ということを言うわけではなく、心構えの話をされたわけです。
がんサバイバーの方で、このような答えをおっしゃる方は多くいらっしゃいます。
私は、その方の様子を見ていて、治癒力を発揮できそうな感じがしていましたので、
単なる楽観というニュアンスではないですが、事あるごとに「大丈夫!」という言葉がけをしていました。
医療者、とくに医師は、余命宣告をしたり、最悪な事態を予測して患者さんに伝えることが多いかと思いますが、
医療者がどんな気持ちで患者さんに接するかは、実は重要だと思います。
私自身、過去に「患者さんへの言葉がけを変えただけで、患者さん方からの良い報告が増えた」という経験があります。
現代の医療システム上の問題や、遺族からの訴訟対策のため、などの問題があるでしょうから、ネガティブな言葉が多いのは現代ではある程度仕方ないのかもしれませんが、
医師は、不幸の予言ばかりしていてはダメだと思います。
このような患者さんの話を聞くたびに、
人間の心の力の偉大さを感じ、
「希望こそ最大の薬」だと思うばかりです。
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・私個人の主観的な意見による記事ですので(当然、偏りがあります)、内容の解釈に関しては各人の判断でお願いいたします。
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・アメンバー申請が何件もきていますが、
申請の際に、メッセージのない方は承認いたしませんのでご了承ください。
簡単な自己紹介と、どういう理由で申請されたかなどを教えていただけるとありがたいです。
お手数ですがよろしくお願いいたします。
Dr.SHUTO
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