40代、男性
診断:喘息
<初診までの経緯>
2011年夏より、咳、呼吸困難、手足のしびれ、動悸などのため自宅近くの呼吸器内科に通院している。
治療は、ステロイドの吸入や漢方などの薬物治療をしていた。
症状の改善がないため、2011年秋に湯島清水坂クリニックを初めて受診した。
<初診時>
体の冷えがあり、平常時の呼吸も非常に浅い状態であった。
ストレスは特にない、ということだったが、言いたいことをハッキリ言えない傾向があるようだった。
気の流れも悪く、のどや胸のあたりで気の流れが滞っている感じ。
<その後の経過>
ステロイドが必要な状態ではないと判断し、まずはステロイド吸入の減量をすることにした。
その他、食生活の改善、呼吸法の指導、冷え対策など、日常生活で気を付ける点などを指導した。
クリニックでは、薬を使わない自律神経免疫療法を開始した。
ステロイドの吸入中止後、呼吸状態は悪化しなかったため、1ヵ月半くらいの経過で中止した。
中止後も、特に呼吸状態は問題なく、更には初診から2ヵ月くらいの時点で、「咳症状も改善し、呼吸も楽」という状態にまで改善した。
睡眠も深くなり、経過は順調である。
☆ステロイドは効果がないばかりか、やめてから症状の軽快を認めた。
☆ただし、ステロイド中止に関しては、自己判断でしないようにしましょう。
自己中断で、急激に症状が悪化し、呼吸困難になることもあります。かならず相談しながらおこなってください。
☆病気を治すために大切なのは薬ではなく、食事などを含めた生活全般、そして生き方全般を見直すことです。