最新情報~合成のホルモンと髄膜種の関係~ | アンチエイジングlover Dr.ゆうこりんブログ

アンチエイジングlover Dr.ゆうこりんブログ

渋谷のアラフォードクターゆうこりんが、『体質改善や免疫力UP』に取り組みながら、コスメや最新治療を分かりやすく解説するブログです!
酒さやアトピー性皮膚炎、乾癬治療にお困りの方は是非チェックしてください。

かつてから、合成のホルモンのリスクは開示されいましたが、今回はビックリするような報告がありました。

 

合成の黄体ホルモン製剤8種類と髄膜腫との関係について調べたものです。 

 Use of progestogens and the risk of intracranial meningioma: national case-control study. BMJ. 2024 Mar 27;384:e078078. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38537944/

 

ピルなどをはじめ合成のプロゲステロン製剤のリスクはかねてから業界内でもトピックスになっています。


調査の対象は、2009年1月1日~2018年12月31日の間に髄膜腫の頭蓋内手術を受けたフランス在住の女性18,061人の症例群と、各症例の出生年と居住地域についてマッチさせた症例群一人に対して5人の対照群、90,305人です。平均年齢は57.6歳(標準偏差12.8)でした。 

以下の製剤に髄膜腫に罹患するリスクが見られました。

OR:odds ratio - メドロゲストン OR=3.49 - 酢酸メドロキシプロゲステロン注射剤 OR=5.55 - プロメゲストン OR=2.39 

(ジエノゲストまたはヒドロキシプロゲステロンについては、これらの薬剤を投与された人の数が少なかったため、結論を出すことができなかったということです)

 

結論として、メドロゲストン、酢酸メドロキシプロゲステロン、プロメゲストンの長期使用は、頭蓋内髄膜腫のリスクを増加させるとしています。

酢酸メドロキシプロゲステロン(商標名:プロベラ)は日本でも普通に処方されていますね。

 

内服薬は、リスクとベネフィットがあります。

ホントに必要なのか?を含め長期使用には十分留意したいものです。

当院ではそのようなリスクの少ないバイオアイデンティカルなホルモンを扱っております!