サプリメントの新しい役割とは? | アンチエイジングlover Dr.ゆうこりんブログ

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今朝のニュースで、小林製薬の紅麹コレステヘルプのサプリメントでかなりの健康被害が出ているとの事。

しかもその成分が入った冷凍食品のチャーハンまで回収されているようです。(もちろんそれはそうですが…)

 

昔、特保のお茶をたくさん飲んだ方が体調が悪く、肝機能が悪化していた例もありました。

基本的にはよほどコレステロールが高かったら薬物療法。

国が認可しているようなお薬を内服するでしょ、、、と思いますが汗うさぎ少しでもこのようなサプリを飲んで投薬が回避できると思うなら…と言う方も多いのでしょうか。

 

当院では開業当時からサプリメントやナチュラルホルモン補充治療をしております。

10年以上、自分自身も内服をしていて肝機能や腎機能が悪くなることなどありません。

基本的にはしっかり検査をしつつのアンチエイジング治療ですので、何かあれば流石にわかります。

個人的にはサプリメントは内服することをお勧めします。

何故ならば、サプリメントの役割が昔の概念と変わりつつあるからです。

 

英語でサプリメントはdietary supplements、「食事の(dietary)」 「不足を補うもの(supplements)」、つまり栄養補助のニュアンスがあります。
そのためこれまでのサプリメントの意義は、「栄養素を補助することにより健康の維持・増進や病気の予防、疲労回復、美容やダイエットに役立てる」ことにありましたが、近年では栄養補助に加えて二つの流れがあります。

 

1. 病気を治す、不老長寿に役立てること

栄養素の失調が細胞機能を維持するうえで欠かせないことが着目されるようになり、大学病院の教授もその重要性を語るようになりました。
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院長である阿部康二先生が日本抗加齢医学会総会で“認知症を防ぐためには50歳を超えたらサプリメントを飲むべき”と断言されることには隔世の感があります。

ではどのようなサプリメントを内服すれば良いのでしょうか??

 

◆ 医療の現場で使うための条件

 

・成分が安全であること
・市販で販売されているものよりも高用量を必要とすることがある

サプリメントが敬遠されてきた理由の一つは、飲むことによってかえって健康を害するかもという論調があると思います。
たとえば血管に良いとされているDHA/EPAのサプリメントの原料が深海魚の肝臓だった場合は、高濃度の有害金属・石油製品の汚染の可能性が高いことも示唆されています。
同様に胎盤であるプラセンタも、どのような環境で作られているのか分からない場合は要注意と言えます。

 

◆ 医薬品GMP基準の問題

 

どういうことかというとサプリメントは食品なので、ビタミンC2000mg配合となっていても原料の段階でビタミンCが2000mg含まれていればよく、医薬品のように最終製品に含まれる成分量に対する責任がありません。
そのため精製の段階で成分が消えてしまっていることもあり、最終製品には雀の涙ほどの量しか入っていないというのが、国内で流通しているサプリメントの実情です。

それだけではなく、以下の様に医薬品のサプリメントであったとしても、光学異性体、添加物、賦形剤などの問題があります。また医薬品であっても先発品メーカーのビタミン剤は市販後調査がなされていますが、ジェネリックメーカーのそれは市販後調査がなされていないこともあります。

医薬品であってもそういうリスクがあるわけなので、品質の悪いサプリメントでは有効成分はほんの少ししか含まれておらず、添加物(粉を固めるための賦形剤)が99%を超えることも良くあります。賦形剤は乳糖が含まれていることから腸内環境を乱したり、その他の成分によって肝臓に負担をかけたりすることも少なくありません。

 

 

 

現在、渋谷セントラルクリニックで採用しているサプリメントは野菜、果物から抽出された天然原料にこだわっています。
もちろんクリニックで用いるわけですから、GMP基準を満たしているサプリメントであることは言うまでもありません。

 

続く。。。。